ONTAP 9.13

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クォータ制限の変更(サイズ変更)

既存のクォータのサイズを変更する場合、影響を受けるすべてのボリューム上のクォータのサイズを変更できます。この処理は、これらのボリューム上のクォータを再初期化するよりも高速です。

タスク概要

クォータが適用されているStorage Virtual Machine(SVM、旧Vserver)で、既存のクォータのサイズ制限を変更するか、すでに派生クォータが存在するターゲットに対してクォータを追加または削除します。

手順
  1. -instance パラメーターを指定して vserver show コマンドを使用し、SVMに現在割り当てられているポリシーの名前を確認します。

  2. 次のいずれかの操作を実行し、クォータ ルールを変更します。

    • volume quota policy rule modify コマンドを使用して、既存のクォータ ルールのドライブ制限またはファイル制限を変更します。

    • volume quota policy rule create コマンドを使用して、現在派生クォータが存在するターゲット(ユーザー、グループ、またはqtree)に対する明示的クォータ ルールを作成します。

    • volume quota policy rule delete コマンドを使用して、デフォルト クォータが存在するターゲット(ユーザー、グループ、またはqtree)に対する明示的クォータ ルールを削除します。

  3. volume quota policy rule show コマンドを使用して、クォータ ルールが正しく設定されていることを確認します。

  4. クォータを変更したボリュームごとに volume quota resize コマンドを実行し、各ボリュームに対する変更をアクティブ化します。

    サイズ変更プロセスは、次のいずれかの方法で監視できます。

    • volume quota resize コマンドを使用する場合、 -foreground パラメーターを追加すると、サイズ変更ジョブをフォアグラウンドで実行できます(デフォルトでは、このジョブはバックグラウンドで実行されます)。

      バックグラウンドでジョブが実行される場合、 job show コマンドを使用して進行状況を監視できます。

    • volume quota show コマンドを使用すると、サイズ変更ステータスを監視できます。

  5. volume quota show -instance コマンドを使用して、サイズ変更できなかったクォータ ルールなど、サイズ変更エラーをチェックします。

    特に「new definition」エラーをチェックしてください。このエラーは、まだ派生クォータがないターゲットに対して明示的クォータを追加したあとにクォータのサイズを変更すると発生します。

  6. volume quota report コマンドを使用してクォータ レポートを表示し、要件を満たすクォータが適用されたことを確認します。

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