ONTAP 9.13

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SMB 3.0の機能がSMB共有を介したノンストップ オペレーションをサポートする仕組み

SMB 3.0には、Hyper-V over SMBおよびSQL Server over SMB共有のノンストップ オペレーションをサポートするためのきわめて重要な機能があります。これには、continuously-available 共有プロパティや、 永続的ハンドル と呼ばれるタイプのファイル ハンドルがあり、これらを使用すると、SMBクライアントは、ファイル オープン状態を再要求してSMB接続を透過的に再確立することができます。

永続的ハンドルは、継続的な可用性が設定された共有に接続するSMB 3.0対応のクライアントに付与できます。SMBセッションが切断された場合、CIFSサーバーは永続的ハンドルの状態に関する情報を保持します。CIFSサーバーは、クライアントが再接続できる60秒間は他のクライアント要求をブロックするため、永続的ハンドルを持つクライアントは、ネットワークの切断後にハンドルを再要求できます。永続的ハンドルを持つクライアントは、Storage Virtual Machine(SVM)のデータLIFのいずれかを使用して、同じLIFまたは別のLIFを介して再接続できます。

アグリゲートの再配置、テイクオーバー、およびギブバックはすべて、SFOペア間で行われます。永続的ハンドルを持つファイルを使用したセッションの切断と再接続をシームレスに管理するために、パートナー ノードでは、すべての永続的ハンドルのロック情報のコピーが保持されます。イベントが計画的か計画外かに関係なく、SFOパートナーは、永続的ハンドルの再接続を無停止で管理できます。この新機能を使用すると、従来では業務が停止する状況となるイベントでも、CIFSサーバーへのSMB 3.0接続を、SVMに割り当てられた別のデータLIFに透過的に無停止でフェイルオーバーできます。

永続的ハンドルを使用すると、CIFSサーバーでSMB 3.0接続を透過的にフェイルオーバーできるようになりますが、障害が発生したためにHyper-VアプリケーションがWindows Serverクラスタ内の別のノードにフェイルオーバーされる場合、クライアントは切断されたハンドルのファイルハンドルを再要求できません。このシナリオでは、切断された状態のファイルハンドルによって、別のノードで再起動したHyper-Vアプリケーションのアクセスがブロックされる可能性があります。SMB 3.0には、古い競合するハンドルを無効にするメカニズムを提供してこのシナリオに対処する「フェイルオーバー クラスタリング」が用意されています。このメカニズムを使用すると、Hyper-Vクラスタノードに障害が発生した場合に、Hyper-Vクラスタを迅速にリカバリーできるようになります。

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