エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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クラスタ時間の管理(クラスタ管理者のみ)

クラスタ時間が不正確だと問題が発生する可能性があります。ONTAPではクラスタのタイム ゾーン、日付、時刻を手動で設定できますが、クラスタ時間を同期する場合はネットワーク タイム プロトコル(NTP)サーバーを設定する必要があります。

NTPサーバーに対称認証を設定できます。

NTPは常に有効です。ただし、NTPを有効にしただけでは、クラスタは外部の時間ソースと同期されません。ONTAPでは、次の方法でクラスタのNTP設定を管理できます。

  • 最大10台の外部NTPサーバーをクラスタに関連付けることができます(cluster time-service ntp server create)。

    • タイム サービスの冗長性と品質を高めるためには、最低3台の外部NTPサーバーをクラスタに関連付ける必要があります。

    • NTPサーバーはIPv4またはIPv6アドレス、あるいは完全修飾ホスト名で指定できます。

    • 使用するNTPバージョン(v3またはv4)を手動で指定できます。

      デフォルトでは、ONTAPは指定された外部NTPサーバーでサポートされているNTPバージョンを自動的に選択します。

      指定したNTPバージョンがNTPサーバーでサポートされていない場合は、時間を同期できません。

    • advanced権限レベルでは、クラスタに関連付けられている外部NTPサーバーを、クラスタ時間を修正、調節するための主要時間ソースとして指定できます。

  • クラスタに関連付けられているNTPサーバーを表示できます(cluster time-service ntp server show)。

  • クラスタのNTP設定を変更できます(cluster time-service ntp server modify)。

  • クラスタと外部NTPサーバーの関連付けを解除できます(cluster time-service ntp server delete)。

  • advanced権限レベルでは、クラスタに関連付けられているすべての外部NTPサーバーをクリアすることで、設定をリセットできます(cluster time-service ntp server reset)。

クラスタに参加するノードは、自動的にクラスタのNTP設定を取り込みます。

ONTAPでは、NTPを使用できるだけでなく、クラスタ時間を手動で管理できます。この機能は、間違った時間を修正するときに便利です(リブート後にノードの時間が著しくずれた場合など)。その場合は、NTPが外部の時間サーバーと同期できるようになるまで、クラスタのおよその時間を指定します。手動で設定した時間は、クラスタ上のすべてのノードに反映されます。

クラスタ時間を手動で管理するには、次の方法があります。

  • クラスタのタイムゾーン、日付、時刻を設定または変更できます(cluster date modify)。

  • クラスタの現在のタイムゾーン、日付、時刻の設定を表示できます(cluster date show)。

手動でのクラスタの日付や時刻変更は、ジョブ スケジュールには反映されません。ジョブは、ジョブが作成された時点または最後に実行された時点のクラスタの時刻に基づいて実行されます。そのため、クラスタの日付や時刻を手動で変更した場合は、job showコマンドおよびjob history showコマンドを使用して、スケジュール済みのすべてのジョブが必要に応じて適切にキューに格納されているか完了していることを確認する必要があります。

クラスタ時間の管理用コマンド

クラスタのNTPサーバーを管理するには、cluster time-service ntp serverコマンドを使用します。クラスタ時間を手動で管理するには、cluster dateコマンドを使用します。

ONTAP 9.7以降では、NTPサーバーに対称認証を設定できます。

次のコマンドによって、クラスタのNTPサーバーを管理できます。

実行する処理 使用するコマンド

対称認証を使用せずにクラスタを外部NTPサーバーと関連付ける

cluster time-service ntp server create -server server_name

対称認証を使用してクラスタを外部NTPサーバーと関連付ける(ONTAP 9.7以降)

cluster time-service ntp server create -server server_ip_address -key-id key_id

key_idには、「cluster time-service ntp key」で設定された既存の共有キーを指定する必要があります。``

既存のNTPサーバーで対称認証を有効にする。必要なキーIDを追加することで、既存のNTPサーバーを変更して認証を有効にできます。

ONTAP 9.7以降で利用可能

cluster time-service ntp server modify -server server_name -key-id key_id

対称認証を無効にする

cluster time-service ntp server modify -server server_name -is-authentication-enabled false

共有NTPキーを設定する

cluster time-service ntp key create -id shared_key_id -type shared_key_type -value shared_key_value

共有キーはIDで参照されます。ID、そのタイプ、および値が、ノードとNTPサーバーで同じであることが必要です。

クラスタに関連付けられたNTPサーバーに関する情報を表示する

cluster time-service ntp server show

クラスタに関連付けられた外部NTPサーバーの設定を変更する

cluster time-service ntp server modify

クラスタからNTPサーバーへの関連付けを解除する

cluster time-service ntp server delete

すべての外部NTPサーバーのクラスタとの関連付けを消去して設定をリセットする

cluster time-service ntp server reset

このコマンドには、advanced権限レベルが必要です。

次のコマンドによって、手動でクラスタ時間を管理できます。

実行する処理 使用するコマンド

タイム ゾーン、日付、および時刻を設定または変更する

cluster date modify

クラスタのタイム ゾーン、日付、および時刻の設定を表示する

cluster date show

関連情報

ONTAP 9のコマンド

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