エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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ジョブおよびスケジュールの管理

ジョブはジョブ キューに配置され、リソースが利用可能になるとバックグラウンドで実行されます。ジョブで使用するクラスタ リソースが多すぎる場合は、そのジョブを停止するか、またはクラスタに対する要求が少なくなるまで一時停止できます。また、ジョブを監視して再開することもできます。

ジョブのカテゴリー

管理可能なジョブには、サーバー関連、クラスタ関連、プライベートの3つのカテゴリーがあります。

ジョブは、次のいずれかのカテゴリーに分類されます。

  • サーバー関連ジョブ

    このジョブは、管理フレームワークによって、特定のノードで実行されるようにキューに登録されます。

  • クラスタ関連ジョブ

    このジョブは、管理フレームワークによって、クラスタ内の任意のノードで実行されるようにキューに登録されます。

  • プライベート ジョブ

    このジョブはノードに固有で、レプリケートされたデータベース(RDB)やその他のクラスタ メカニズムを使用しません。プライベート ジョブを管理するコマンドには、advanced権限レベル以上が必要です。

ジョブの管理用コマンド

あるジョブを呼び出すコマンドを入力すると、通常、ジョブがキューに登録されたというメッセージが表示され、CLIのコマンド プロンプトに戻ります。ただし、一部のコマンドではジョブの進捗状況が表示され、ジョブが完了するまでCLIのコマンド プロンプトに戻りません。このような場合は、Ctrl+Cキーを押してジョブをバックグラウンドに移動できます。

実行する処理 使用するコマンド

すべてのジョブに関する情報を表示する

job show

ジョブに関する情報をノード単位で表示する

job show bynode

クラスタ関連ジョブに関する情報を表示する

job show-cluster

完了したジョブに関する情報を表示する

job show-completed

ジョブ履歴に関する情報を表示する

job history show

クラスタ内のノードごとに、最大25,000個のジョブ レコードが格納されています。このため、ジョブ履歴全体を表示しようとすると時間がかかることがあります。待機時間を短くするためには、ノード、Storage Virtual Machine(SVM)、またはレコードIDごとにジョブを表示します。

プライベート ジョブのリストを表示する

job private show(advanced権限レベル)

完了したプライベート ジョブに関する情報を表示する

job private show-completed(advanced権限レベル)

ジョブ マネージャの初期化状態に関する情報を表示する

job initstate show(advanced権限レベル)

ジョブの進捗状況を監視する

job watch-progress

プライベート ジョブの進捗状況を監視する

job private watch-progress(advanced権限レベル)

ジョブを一時停止する

job pause

プライベート ジョブを一時停止する

job private pause(advanced権限レベル)

一時停止したジョブを再開する

job resume

一時停止したプライベート ジョブを再開する

job private resume(advanced権限レベル)

ジョブを停止する

job stop

プライベート ジョブを停止する

job private stop(advanced権限レベル)

ジョブを削除する

job delete

プライベート ジョブを削除する

job private delete(advanced権限レベル)

クラスタ関連ジョブとそのジョブを所有する使用不可能なノードとの関連付けを解除し、別のノードがジョブの所有権を取得できるようにする

job unclaim(advanced権限レベル)

完了したジョブの結果は、event log showコマンドを使用して確認できます。

関連情報

ONTAP 9のコマンド

ジョブ スケジュールの管理用コマンド

多くのタスク(ボリュームのSnapshotコピーなど)は、指定したスケジュールで実行するように設定できます。特定の時間に実行されるスケジュールは、cronスケジュールと呼ばれます(UNIXのcronスケジュールと同様)。周期的に実行されるスケジュールは、インターバル スケジュールと呼ばれます。ジョブ スケジュールを管理するには、job scheduleコマンドを使用します。

手動でのクラスタの日付や時刻の変更は、ジョブ スケジュールには反映されません。ジョブは、ジョブが作成された時点または最後に実行された時点のクラスタの時刻に基づいて実行されます。そのため、クラスタの日付や時刻を手動で変更した場合は、job showコマンドおよびjob history showコマンドを使用して、スケジュール済みのすべてのジョブが必要に応じて適切にキューに格納されているか完了していることを確認する必要があります。

クラスタがMetroCluster構成に属している場合、両方のクラスタのジョブ スケジュールが同一である必要があります。そのため、ジョブ スケジュールを作成、変更、削除する場合、リモート クラスタでも同じ処理を実行する必要があります。

実行する処理 使用するコマンド

すべてのスケジュールに関する情報を表示する

job schedule show

ジョブのリストをスケジュール別に表示する

job schedule show-jobs

cronスケジュールに関する情報を表示する

job schedule cron show

インターバル スケジュールに関する情報を表示する

job schedule interval show

cronスケジュールを作成する

job schedule cron create

ONTAP 9.10.1以降では、ジョブ スケジュールにSVMを含めることができます。

インターバル スケジュールを作成する

job schedule interval create

次のパラメーターのうち、少なくとも1つを指定する必要があります:-days-hours-minutes-seconds

cronスケジュールを変更する

job schedule cron modify

インターバル スケジュールを変更する

job schedule interval modify

スケジュールを削除する

job schedule delete

cronスケジュールを削除する

job schedule cron delete

インターバル スケジュールを削除する

job schedule interval delete

関連情報

ONTAP 9のコマンド

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