ONTAP 9.13

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ボリュームの階層化ポリシーや階層化の最小クーリング期間の変更によるストレージ階層化の管理

ボリュームの階層化ポリシーを変更することで、アクセス頻度が低くなったデータ(コールド データ)をクラウド階層にどのように移動するかを制御できます。階層化ポリシーがsnapshot-onlyまたはautoのボリュームについては、アクセスされていないユーザー データをクラウド階層に移動するまでの階層化の最小クーリング期間も指定できます。

要件

ボリュームの階層化ポリシーをautoに変更したり、階層化の最小クーリング期間を変更したりするには、ONTAP 9.7以降が必要です。

タスク概要

ボリュームの階層化ポリシーを変更すると、そのボリュームに対する以降の階層化の動作のみ変更されます。変更前までさかのぼってデータがクラウド階層に移動されることはありません。

階層化ポリシーを変更すると、データがコールドと認識されてクラウド階層に移動されるまでの時間に影響することがあります。

手順
  1. volume modifyコマンドで-tiering-policyパラメーターを指定して、既存のボリュームの階層化ポリシーを変更します。

    次のいずれかの階層化ポリシーを指定できます。

  2. snapshot-onlyまたはautoの階層化ポリシーを使用するボリュームで階層化の最小クーリング期間を変更するには、advanced権限レベルでvolume modifyコマンドを実行し、オプションの-tiering-minimum-cooling-daysパラメーターを指定します。

    階層化の最小クーリング期間には2~183の値を指定できます。9.8より前のバージョンのONTAPを使用している場合、指定できる値は2~63です。

ボリュームの階層化ポリシーと階層化の最小クーリング期間の変更例

次の例は、SVM 「vs1」にあるボリューム「myvol」の階層化ポリシーをautoに変更し、階層化の最小クーリング期間を45日に変更します。

cluster1::> volume modify -vserver vs1 -volume myvol
-tiering-policy auto -tiering-minimum-cooling-days 45
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