ONTAP 9.10.1以降のONTAP System Managerでは、クラスタ容量の履歴データと、今後の使用済みおよび使用可能容量の予測を表示できます。ローカル階層とボリュームの容量も監視できます。
ONTAP 9.12.1以降では、ONTAP System Managerでローカル階層のコミット済み容量を表示できます。
ONTAP 9.13.1以降では、Storage VMの最大容量を有効にして、しきい値を設定して使用済みストレージが最大容量の一定の割合に達したときにアラートをトリガーすることができます。

使用済み容量の表示方法は、ONTAPのバージョンによって異なります。ONTAP System Managerでの容量測定の詳細については、こちらを参照してください。

クラスタの容量の表示

クラスタの容量の測定値は、ONTAP System Managerのダッシュボードに表示することができます。

手順

詳細については、「ONTAP System Managerでの容量測定」を参照してください。

ローカル階層の容量の表示

ローカル階層の容量に関する詳細を表示できます。 ONTAP 9.12.1以降の[容量]ビューには、ローカル階層のコミット済み容量も表示されます。これにより、コミット済み容量に備え、空き容量が不足しないようにローカル階層に容量を追加する必要があるかを判断できます。

手順

[ストレージ] > [階層]をクリックします。
ローカル階層の名前を選択します。
[概要]ページの[容量]セクションには、次の3つの容量の測定値が棒グラフで表示されます。
- 使用済み容量とリザーブ容量
- 使用可能容量
- コミット済み容量（ONTAP 9.12.1以降）
グラフをクリックして、ローカル階層の容量に関する詳細を表示します。

容量は2つの棒グラフに表示されます。
- 上の棒グラフには物理容量が表示されます（使用済みの物理スペース、リザーブスペース、および使用可能なスペース）。
- 下の棒グラフには論理容量が表示されます（クライアントデータ、Snapshotコピー、クローンのサイズ、および使用済み論理スペースの合計）。
棒グラフの下には、データ削減率が表示されます。
- クライアントデータのみのデータ削減率（Snapshotコピーとクローンは含まれません）。
- 全体的なデータ削減率。

詳細については、「ONTAP System Managerでの容量測定」を参照してください。

オプションの操作

コミット済み容量がローカル階層の容量よりも大きい場合は、空きスペースが不足する前にローカル階層に容量を追加することを検討してください。「ローカル階層への容量の追加（アグリゲートへのドライブの追加）」を参照してください。
[ボリューム]タブを選択して、特定のボリュームがローカル階層で使用しているストレージを表示することもできます。

Storage VM内のボリュームで使用されているストレージ容量と使用可能な容量を表示できます。使用済みストレージと使用可能なストレージの合計は「すべてのボリュームにおける容量」と呼ばれます。

手順

[ストレージ] > [storage VM]を選択します。
Storage VMの名前をクリックします。
[容量]セクションまでスクロールします。このセクションには、次の測定値を含む棒グラフが表示されます。
- 使用物理容量：このStorage VM内のすべてのボリュームにおける使用済み物理ストレージの合計。
- 使用可能：このStorage VM内のすべてのボリュームにおける使用可能容量の合計。
- 論理使用済み：このStorage VM内のすべてのボリュームにおける使用済み論理ストレージの合計。

測定値の詳細については、「ONTAP System Managerでの容量測定」を参照してください。

ONTAP 9.13.1以降では、Storage VMの最大容量を表示できます。

開始する前に

Storage VMの最大容量を表示するには、最初に最大容量を有効にする必要があります。

手順

[ストレージ] > [storage VM]を選択します。

最大容量は次の2つの方法で表示できます。
- Storage VMの行の[最大容量]列を表示します。この列には、使用済み容量、使用可能容量、最大容量が棒グラフで表示されます。
- Storage VMの名前をクリックします。[概要]タブ内をスクロールして、左側の列で最大容量、割り当て済み容量、および容量のアラートしきい値を表示します。