ONTAP 9.13

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ファイルシステム アクティビティの表示

ファイルシステム分析(FSA)を有効にすると、選択したボリュームのルート ディレクトリーの内容が、各サブツリーの使用スペース順にソートされて表示されます。

任意のファイルシステム オブジェクトを選択して、ファイルシステム内を移動したり、ディレクトリー内の各オブジェクトの詳細情報を表示したりできます。ディレクトリーの情報をグラフィカルに表示することもできます。各サブツリーの履歴データも表示されます。ディレクトリー数が3,000を超える場合、使用スペースによるソートは行われません。

Explorer

ファイルシステム分析の [エクスプローラ] 画面には、次の3つのセクションがあります。

  • ディレクトリーとサブディレクトリーのツリー ビュー:リストは展開可能で、名前、サイズ、変更履歴、アクセス履歴が表示されます。

  • ファイル:ディレクトリー リストで選択したオブジェクトの名前、サイズ、アクセス日時が表示されます。

  • ディレクトリー リストで選択したオブジェクトのアクセス頻度の高いデータと低いデータの比較。

    ONTAP 9.9.1 以降では、報告される期間をカスタマイズできます。デフォルト値は1年です。こうしたカスタマイズに基づいて、ボリュームの移動や階層化ポリシーの変更などの対処策を実施できます。

アクセス日時はデフォルトで表示されます。ただし、CLIからボリュームのデフォルト設定を変更(volume modify コマンドの -atime-update オプションを false に設定)した場合は、最終変更時刻のみが表示されます。コマンド実行後の表示は次のとおりです。

  • ツリー ビューに アクセス履歴 が表示されなくなります。

  • ファイル ビューが変更されます。

  • アクセス頻度の高い / 低いデータが変更日時(mtime)に基づいて表示されるようになります。

表示される情報から、次のことを確認できます。

  • スペースを最も消費しているファイルシステムの場所

  • ディレクトリー ツリーの詳細情報(ディレクトリーおよびサブディレクトリー内のファイルやサブディレクトリーの数など)

  • 古いデータが格納されているファイルシステムの場所(スクラッチ スペース、一時スペース、ログ ツリーなど)

FSAの情報を解釈する際には、次の点に注意してください。

  • FSAは、処理中のデータの量ではなく、データがいつどこで使用されているかを表示します。たとえば、最近アクセスされたファイルや変更されたファイルが大量のスペースを消費しているからといって、システムの処理負荷が高いとはかぎりません。

  • FSAの [エクスプローラ] タブでは、スペース消費量の計算方法が他のツールと異なる場合があります。特に、Storage Efficiency機能が有効になっているボリュームの場合、[概要] で報告される消費量との差が大きくなることがあります。これは、[エクスプローラ] タブでは効率化による削減が考慮されないためです。

  • スペースにかぎりがあるため、ディレクトリー セクションの リスト ビュー では8レベルまでしかディレクトリー階層を表示できません。8レベルを超えるディレクトリー階層を表示するには、グラフィカル ビュー に切り替えて目的のディレクトリーを選択してから リスト ビュー に戻る必要があります。これにより画面の表示スペースが広がります。

手順
  1. 選択したボリュームのルート ディレクトリーの内容を表示します。

    ONTAP 9.8および9.9.1 ONTAP 9.10.1以降

    [ストレージ] > [ボリューム] をクリックし、目的のボリュームを選択して [エクスプローラ] をクリックします。

    [ストレージ] > [ボリューム] を選択し、目的のボリュームを選択します。個々のボリュームのメニューで、[ファイルシステム] > [エクスプローラ] を選択します。

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