ONTAP 9.13

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クラスタ化された外部キー サーバーの設定

ONTAP 9.11.1以降では、SVM上のクラスタ化された外部キー管理サーバーへの接続を設定できます。クラスタ化されたキー サーバーを使用すると、1台のSVM上にプライマリー キー サーバーとセカンダリー キー サーバーを指定できます。キーを登録する際、ONTAPは最初にプライマリー キー サーバーへのアクセスを試行し、その後処理が正常に完了するまで各セカンダリー サーバーへのアクセスを順次試行して、キーの重複を回避します。

外部キーサーバーは、Storage Encryption (SE)、Volume Encryption、Aggregate Encryption、およびSEDのキーに使用できます。SVMでは、最大4つのプライマリー外部KMIPサーバーをサポートできます。各プライマリー サーバーは、最大3台のセカンダリー キーサーバーをサポートできます。

開始する前に

  • SVMでKMIPを使用したキー管理が有効になっている必要があります

  • このプロセスでサポートされるのは、KMIPを使用するキー サーバーのみです。

  • クラスタのすべてのノードでONTAP 9.11.1以降が実行されている必要があります。

  • -secondary-key-serversパラメーターに指定するサーバーの順序が、外部キー管理(KMIP)サーバーのアクセス順序に沿っている必要があります。

クラスタ化されたキー サーバーの作成

設定手順は、プライマリー キー サーバーを設定済みかどうかによって異なります。

SVMへのプライマリー キー サーバーとセカンダリー キー サーバーの追加

1.クラスタでキー管理が有効になっていないことを確認します。
security key-manager external show -vserver svm_name
SVMですでに4台のプライマリー キー サーバーが有効になっている場合は、新しいプライマリー キー サーバーを追加する前に既存のプライマリー キー サーバーの1つを削除する必要があります。

2.プライマリー キー管理ツールを有効にします。
security key-manager external enable -vserver svm_name -key-servers server_ip -client-cert client_cert_name -server-ca-certs server_ca_cert_names

3.プライマリー キー サーバーを変更してセカンダリー キー サーバーを追加します。
-secondary-key-serversパラメーターには、最大3台のキーサーバーをカンマで区切って指定できます。
security key-manager external modify-server -vserver svm_name -key-servers primary_key_server -secondary-key-servers list_of_key_servers

既存のプライマリー キー サーバーへのセカンダリー キー サーバーの追加

1.プライマリー キー サーバーを変更してセカンダリー キー サーバーを追加します。
-secondary-key-servers パラメーターには、最大3台のキーサーバーをカンマで区切って指定できます。
security key-manager external modify-server -vserver svm_name -key-servers primary_key_server -secondary-key-servers list_of_key_servers
セカンダリー キー サーバーの詳細については、「セカンダリー キー サーバーの変更」を参照してください。

クラスタ化されたキー サーバーの変更

外部キーサーバーについては、特定のキー サーバーのステータス(プライマリーまたはセカンダリー)を変更する、セカンダリー キー サーバーを追加および削除する、またはセカンダリー キー サーバーのアクセス順序を変更することができます。

プライマリー キー サーバーとセカンダリー キー サーバーの変換

プライマリー キー サーバーをセカンダリー キー サーバーに変換するには、最初にsecurity key-manager external remove-serversコマンドを使用してサーバーをSVMから削除しておく必要があります。

セカンダリー キー サーバーをプライマリー キー サーバーに変換するには、最初に既存のプライマリー キー サーバーからセカンダリー キー サーバーを削除する必要があります。「セカンダリー キー サーバーの変更」を参照してください。既存のキーの削除中にセカンダリー キー サーバーをプライマリー サーバーに変換する場合、削除と変換が完了する前に新しいサーバーを追加しようとすると、キーが重複する可能性があります。

セカンダリー キー サーバーの変更

セカンダリー キー サーバーは、security key-manager external modify-server コマンドの`-secondary-key-servers` パラメーターを使用して管理します。 -secondary-key-servers パラメーターには、カンマで区切ったリストを指定できます。リストに指定されたセカンダリー キー サーバーの順序によって、セカンダリー キー サーバーのアクセス順序が決まります。アクセス順序を変更するには、セカンダリーキーサーバーを別の順序で入力して security key-manager external modify-server コマンドを実行します。

セカンダリー キー サーバーを削除するには、-secondary-key-servers 引数に削除するキーサーバーは指定せず、残すキー サーバーだけを指定する必要があります。すべてのセカンダリー キー サーバーを削除するには、引数`-`(なし)を使用します。

詳細については、ONTAPコマンド リファレンスsecurity key-manager externalのページを参照してください。

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