ONTAP 9.13

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FabricPoolへのボリュームの移動

FabricPoolにボリュームを移動する場合は、moveコマンドを使用してボリュームの階層化ポリシーを指定または変更できます。ONTAP 9.8以降、Inactive Data Reportingが有効になっているFabricPool以外のボリュームを移動すると、FabricPoolはヒートマップを使用して階層化可能なブロックを読み取り、コールド データをFabricPoolデスティネーションの大容量階層に移動します。

要件

階層化ポリシーを変更することが、データがコールドと認識されてクラウド階層に移動されるまでの時間にどのように影響するかを理解しておく必要があります。

タスク概要

Inactive Data Reportingが有効になっていて、階層化ポリシーに auto または snapshot-only を使用するFabricPool以外のボリュームをFabricPoolに移動すると、FabricPoolはヒート マップ ファイルから階層化可能なブロック温度(アクセス頻度)を読み取り、その温度を基にコールド データをFabricPoolデスティネーションの大容量階層に直接移動します。

ONTAP 9.8を使用していて、Inactive Data Reporting情報を使用してデータを大容量階層に直接移動したい場合は、ボリューム移動時に -tiering-policy オプションを指定しないでください。このオプションを指定すると温度データが無視され、ONTAP 9.7のリリースと同じ方法でデータが移動されます。

手順
  1. volume move start コマンドを使用して、FabricPoolにボリュームを移動します。

    オプションの -tiering-policy パラメーターを使用すると、ボリュームに階層化ポリシーを指定できます。

    次のいずれかの階層化ポリシーを指定できます。

FabricPoolへのボリューム移動例

次の例は、SVM「vs1」の「myvol2」というボリュームを「dest_FabricPool」というFabricPool対応アグリゲートに移動します。none 階層化ポリシーを使用するようにボリュームが明示的に設定されます。

cluster1::> volume move start -vserver vs1 -volume myvol2
-destination-aggregate dest_FabricPool -tiering-policy none
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