エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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SnapMirror Active Syncの相互運用性

SnapMirror Active Syncは、多数のオペレーティング システム、アプリケーション ホスト、ONTAPのその他の機能と互換性があります。

アプリケーション ホスト

SnapMirror Active Syncは、Hyper-V、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、VMware、VMware vSphere Metro Storage Cluster(vMSC)、Windows Serverなどのアプリケーション ホストのほか、ONTAP 9.14.1以降ではWindows Serverフェイルオーバー クラスタもサポートします。

オペレーティング システム

SnapMirror Active Syncは、次のようなさまざまなオペレーティング システムでサポートされています。

  • AIX(ONTAP 9.11.1以降)

  • HP-UX(ONTAP 9.10.1以降)

  • Solaris 11.4(ONTAP 9.10.1以降)

AIX

ONTAP 9.11.1以降では、SnapMirror Active SyncでAIXがサポートされます。AIX構成では、プライマリー クラスタが「アクティブ」なクラスタです。

AIX構成では、フェイルオーバー時にシステムが停止します。フェイルオーバーのたびに、ホストで再スキャンを実行してI/O処理を再開する必要があります。

HP-UX

ONTAP 9.10.1以降では、HP-UXでSnapMirror Active Syncがサポートされます。

HP-UXでの計画外のフェイルオーバー

プライマリー クラスタとセカンダリー クラスタの間の接続もプライマリー クラスタとMediatorの間の接続も失われた場合、二重イベント障害が原因で、分離されたマスター クラスタで計画外のフェイルオーバー(AUFO)イベントが発生する可能性があります。他のAUFOイベントと違い、これは滅多に発生しないイベントです。

  • このような場合、HP-UXホストでI/Oが再開されるまでに120秒以上かかることがあります。実行中のアプリケーションによっては、I/Oが中断しない場合や、エラー メッセージが表示されない場合があります。

  • 問題を修正するには、許容される中断時間が120秒未満のHP-UXホストでアプリケーションを再起動する必要があります。

Solaris

ONTAP 9.10.1以降では、SnapMirror Active SyncでSolaris 11.4がサポートされます。

SnapMirror Active Sync環境で計画外のサイト フェイルオーバー / スイッチオーバーが発生した場合にSolarisクライアント アプリケーションが停止しないようにするには、Solaris OSのデフォルト設定を変更します。

ONTAPの相互運用性

SnapMirror Active Syncは、ONTAPのコンポーネントと統合されて、データ保護機能を拡張します。

FabricPool

SnapMirror Active Syncでは、階層化ポリシーが「None」、「Snapshot」、「Auto」のいずれかに設定されたFabricPoolアグリゲート内のボリュームがソースとデスティネーションとしてサポートされます。「All」階層化ポリシーを使用するFabricPoolアグリゲートはサポートされません。

ファンアウト構成

ファンアウト構成では、ソース ボリュームを1つのSnapMirror Active Syncデスティネーション エンドポイントと1つ以上のSnapMirror Asynchronous関係にミラーリングできます。

Diagram of a fan-out configuration

SnapMirror Active Syncでは、MirrorAllSnapshotsポリシー(ONTAP 9.11.1以降ではMirrorAndVaultポリシー)を使用したファンアウト構成がサポートされます。XDPDefaultポリシーを使用したファンアウト構成は、SnapMirror Active Syncではサポートされません。

ONTAP 9.15.1以降では、SnapMirror Active Syncで、フェイルオーバー後のファンアウト レッグの自動再設定がサポートされます。プライマリー サイトからセカンダリー サイトへのフェイルオーバーが成功すると、セカンダリー サイトをソースとして扱うように、3次サイトが自動的に再設定されます。再設定は、計画的フェイルオーバーまたは計画外フェイルオーバーによってトリガーされます。プライマリー サイトへのフェイルバック時にも実行されます。

以前のリリースのONTAPでのファンアウト構成の管理については、ファンアウト構成での保護の再開に関するセクションを参照してください。

NDMPのリストア

ONTAP 9.13.1以降では、NDMPを使用してSnapMirror Active Syncでデータをコピーおよびリストアできます。NDMPを使用すると、保護を一時停止することなくデータをSnapMirror Active Syncソースに移動してリストアを完了できます。これは、特にファンアウト構成で役立ちます。

SnapCenter

SnapMirror Active Syncは、SnapCenter 5.0以降のSnapCenterでサポートされています。SnapCenterでは、アプリケーションと仮想マシンの保護やリカバリーに使用できるSnapshotを作成できます。これにより、アプリケーションレベルのきめ細かな対応が可能で、いつでも利用可能なストレージ ソリューションを実現できます。

SnapRestore

SnapMirror Active Syncでは、Partial File SnapRestoreとSingle File SnapRestoreがサポートされます。

Single File SnapRestore

ONTAP 9.11.1以降では、SnapMirror Active SyncボリュームでSingle File SnapRestoreがサポートされます。SnapMirror Active SyncソースからデスティネーションにレプリケートされたSnapshotコピーから単一のファイルをリストアできます。ボリュームには1つ以上のLUNを含めることができるため、この機能を使用すると、中断の少ないリストア処理を実装して、他のLUNを中断することなく1つのLUNをきめ細かくリストアできます。Single File SnapRestoreには、インプレースとアウトオブプレースの2つのオプションがあります。

Partial File SnapRestore

ONTAP 9.12.1以降では、SnapMirror Active SyncボリュームでLUNの部分リストアがサポートされます。SnapMirror Active Syncソース(ボリューム)とデスティネーション(Snapshotコピー)ボリュームの間でレプリケートされた、アプリケーションによって作成されたSnapshotコピーからデータをリストアできます。同じLUNに複数のデータベースを格納するホスト上のデータベースをリストアする必要がある場合は、LUNまたはファイルの部分リストアが必要になることがあります。この機能を使用するには、データの開始バイト オフセットとバイト数を知る必要があります。

大規模なLUNと大容量ボリューム

大規模なLUNと大容量ボリューム(100TBを超えるボリューム)がサポートされるかは、使用しているONTAPのバージョンとプラットフォームによって決まります。

ONTAP 9.12.1P2以降
  • ONTAP 9.12.1P2以降では、ASAおよびETERNUS AX(Cシリーズを含む)で大規模なLUNと100TBを超える大容量ボリュームがサポートされます。

ONTAPリリース9.12.1P2以降では、プライマリー クラスタとセカンダリー クラスタの両方がオールフラッシュSANアレイ(ASA)またはETERNUS AXのいずれかで、両方にONTAP 9.12.1P2以降がインストールされていることを確認する必要があります。セカンダリー クラスタでONTAP 9.12.1P2よりも前のバージョンが実行されている場合やアレイ タイプがプライマリー クラスタと異なる場合、プライマリー ボリュームが100TBを超えると同期関係が維持されなくなることがあります。
ONTAP 9.9.1~9.12.1P1
  • ONTAP 9.9.1~9.12.1P1のONTAPリリースでは、大規模なLUNと100TBを超える大容量ボリュームが、オールフラッシュSANアレイでのみサポートされます。

ONTAP 9.9.1~9.12.1P2のONTAPリリースでは、プライマリー クラスタとセカンダリー クラスタの両方がオールフラッシュSANアレイで、両方にONTAP 9.9.1以降がインストールされていることを確認する必要があります。セカンダリー クラスタでONTAP 9.9.1よりも前のバージョンが実行されている場合やオールフラッシュSANアレイでない場合、プライマリー ボリュームが100TBを超えると同期関係を維持できなくなります。
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