ONTAP 9.13

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大幅な変更後のクォータの再初期化

クォータが適用されていないターゲットに対してクォータを追加または削除するなど、既存のクォータに大幅な変更を加える場合は、影響するすべてのボリュームのクォータを変更して再初期化する必要があります。

タスク概要

クォータが適用されているStorage Virtual Machine(SVM)に対し、クォータの完全な再初期化が必要となる、大幅な変更を実行します。

手順
  1. -instance パラメーターを指定して vserver show コマンドを使用し、SVMに現在割り当てられているポリシーの名前を確認します。

  2. 次のいずれかの操作を実行し、クォータ ルールを変更します。

    状況 操作

    新しいクォータ ルールを作成する

    volume quota policy rule create コマンドを使用します。

    既存のクォータ ルールの設定を変更する

    volume quota policy rule modify コマンドを使用します。

    既存のクォータ ルールを削除する

    volume quota policy rule delete コマンドを使用します。

  3. volume quota policy rule show コマンドを使用して、クォータ ルールが正しく設定されていることを確認します。

  4. クォータを変更した各ボリュームで、クォータをオフにしてからクォータをオンにして、クォータを再初期化します。

    1. 影響する各ボリュームでクォータを非アクティブ化するには、そのボリュームで volume quota off コマンドを使用します。

    2. 影響する各ボリュームでクォータをアクティブ化するには、そのボリュームで volume quota on コマンドを使用します。

      該当する各ボリュームのクォータは、5分ほど経ってから再アクティブ化します。volume quota off コマンドの実行後すぐにアクティブ化しようとすると、エラーが発生する場合があります。

      また、特定のボリュームを含むノードからボリュームのクォータを再初期化するコマンドを実行することもできます。

      初期化処理は、次のいずれかの方法で監視できます。

      • volume quota on コマンドを使用する場合、 -foreground パラメーターを追加すると、フォアグラウンドのジョブでクォータを実行できます(デフォルトでは、このジョブはバックグラウンドで実行されます)。

        バックグラウンドでジョブが実行される場合、 job show コマンドを使用して進行状況を監視できます。

      • volume quota show コマンドを使用すると、クォータ初期化のステータスを確認できます。

  5. volume quota show -instance コマンドを使用して、初期化エラー(初期化できなかったクォータ ルールなど)が発生していないかを確認します。

  6. volume quota report コマンドを使用してクォータ レポートを表示し、想定どおりのクォータが適用されたことを確認します。

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