ONTAP 9.13

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マルチバイトを含むファイル名、ディレクトリー名、qtree名のONTAPでの処理

4バイトのUTF-8エンコード形式の名前がサポートされるようになり、Basic Multilingual Plane(BMP;基本多言語面)以外のUnicode補助文字を含むファイル、ディレクトリー、ツリーの名前を作成および表示できるようになりました。以前のリリースでは、これらの補助文字はマルチプロトコル環境では正しく表示されませんでした。

4バイトのUTF-8エンコード形式の名前をサポートするために、vserver および volume のコマンド ファミリーで新しい言語コードutf8mb4を使用できるようになりました。

  • 次のいずれかの方法で新しいボリュームを作成する必要があります。

    • -language オプションを明示的に設定する。

      volume create -language utf8mb4 {…}

    • -language オプションを指定して作成または変更されたSVMから設定を継承する。

      vserver [create|modify] -language utf8mb4 {…}``volume create {…}

  • 既存のボリュームをutf8mb4をサポートするように変更することはできません。utf8mb4対応の新しいボリュームを作成し、クライアントベースのコピー ツールを使用してデータを移行する必要があります。

    ONTAP 9.7P1以降を使用している場合は、utf8mb4の既存ボリュームをサポートリクエストで変更できます。

    SVMはutf8mb4をサポートするように更新できますが、既存のボリュームの言語コードは元の設定のままです。

    現在のところ、4バイトのUTF-8文字を含むLUN名はサポートされていません。

  • 一般に、Unicode文字データは、Windowsファイルシステム アプリケーションでは16-bit Unicode Transformation Format(UTF-16)、NFSファイルシステムでは8-bit Unicode Transformation Format(UTF-8)を使用して表現されます。

Unicode文字をqtree名に使用できます。

  • qtree名の設定または変更には、volume qtree コマンド ファミリーまたはONTAP System Managerを使用します。

  • 日本語や中国語などのUnicode形式のマルチバイト文字をqtree名に含めることができます。

    親ボリュームの言語設定がUTF-8であれば、volume show コマンドでこれらの名前が正しく表示されます。ただし、親ボリュームの言語設定がUTF-8のいずれかでない場合は、ジャンクションパスの一部が数値のNFS名に置き換えられて表示されます。

  • 9.7以降のリリースでは、qtreeがutf8mb4に対応したボリュームに含まれていれば、qtree名で4バイト文字がサポートされます。

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