エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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SMTP経由のAutoSupportメッセージ配信のトラブルシューティング

システムがSMTP経由でAutoSupportメッセージを配信できない場合、さまざまな設定を確認して問題を解決できます。

要件

基本的なネットワーク接続とDNSルックアップについて、以下の点を確認しておく必要があります。

  • ノード管理LIFの動作ステータスおよび管理ステータスがupになっている。

  • 同じサブネット上の機能しているホストに、(ノード上のLIFではなく)クラスタ管理LIFからpingを実行できる。

  • サブネットの外部の機能しているホストに、クラスタ管理LIFからpingを実行できる。

  • サブネットの外部の機能しているホストに、(IPアドレスではなく)ホストの名前を使用してクラスタ管理LIFからpingを実行できる。

タスク概要

以下の手順は、AutoSupportでメッセージを生成できているが、SMTP経由でメッセージを配信できていないと判断した場合に実行します。

エラーが発生した場合や、いずれかの手順を完了できない場合は、問題を特定し、対処してから次の手順に進んでください。

特に指定がないかぎり、すべてのコマンドをONTAPのCLIに入力します。

手順
  1. ノード管理LIFのステータスを確認します。

    network interface show -home-node local -role node-mgmt -fields vserver,lif,status-oper,status-admin,address,role

    status-oper フィールドと status-admin フィールドが up になっている必要があります。

  2. あとで使用できるように、SVM名、LIF名、およびLIFのIPアドレスを書き留めておきます。

  3. DNSが有効になっていて正しく設定されていることを確認します。

    vserver services name-service dns show

  4. AutoSupportで使用するように設定されているすべてのサーバーを表示します。

    system node autosupport show -fields mail-hosts

    表示されたすべてのサーバー名を書き留めておきます。

  5. 前の手順で表示された各サーバーとURL( support.fujitsu.com )にノードからアクセスできることを確認します。

    network traceroute -node local -destination server_name

    いずれかのルートが機能していない場合は、 「traceroute」 ユーティリティーまたは 「tracert」 ユーティリティーを使用して、クラスタと同じサブネット上の機能しているホストから同じルートを試してください。これらのユーティリティーは、ほとんどのサードパーティ製ネットワーク クライアントで使用できます。これにより、ネットワーク設定とクラスタ構成のどちらに問題があるかを判断できます。

  6. メール ホストとして指定したホストにログオンし、このホストがSMTP要求を処理できることを確認します。

    netstat -aAn|grep 25

    25 は、リスナーSMTPのポート番号です。

    次のようなメッセージが表示されます。

    ff64878c tcp        0      0  *.25    *.*    LISTEN.
  7. 他のホストで、メール ホストのSMTPポートを使用してTelnetセッションを開始します。

    telnet mailhost 25

    次のようなメッセージが表示されます。

    220 filer.yourco.com Sendmail 4.1/SMI-4.1 ready at Thu, 30 Nov 2014 10:49:04 PST
  8. Telnetのプロンプトで、メール ホストからメッセージをリレーできることを確認します。

    HELO domain_name

    MAIL FROM: your_email_address

    RCPT TO: autosupport@fujitsu.com

    domain_name はネットワークのドメイン名です。

    リレーが拒否されたというエラーが返された場合は、メール ホストでリレーが有効になっていません。システム管理者にお問い合わせください。

  9. Telnetのプロンプトで、テスト メッセージを送信します。

    DATA

    SUBJECT: TESTING THIS IS A TEST

    .

    必ず最後の行にピリオド(.)を単独で入力してください。このピリオドで、メッセージの完了をメール ホストに示します。

    エラーが返された場合は、メール ホストが正しく設定されていません。システム管理者にお問い合わせください。

  10. ONTAPのCLIから、アクセス可能な信頼できるEメール アドレスにAutoSupportのテスト メッセージを送信します。

    system node autosupport invoke -node local -type test

  11. 送信したテスト メッセージのシーケンス番号を確認します。

    system node autosupport history show -node local -destination smtp

    シーケンス番号はタイムスタンプを基に探します。おそらく、最後に送信されたメッセージです。

  12. テスト メッセージに関するエラーを表示します。

    system node autosupport history show -node local -seq-num seq_num -fields error

    表示されるエラーが Login denied である場合、クラスタ管理LIFからの送信要求をSMTPサーバーが受け入れていません。転送プロトコルをHTTPSに変更しない場合は、この問題に対処するSMTPゲートウェイの設定をサイトのネットワーク管理者に依頼してください。

    このテストが成功しても、autosupport@fujitsu.com への同じメッセージの送信が成功しない場合は、すべてのSMTPメール ホストでSMTPリレーが有効になっていることを確認するか、転送プロトコルとしてHTTPSを使用してください。

    ローカルで管理されているEメール アカウントへのメッセージの送信も失敗する場合は、次の両方の条件に該当する添付ファイルを転送するようにSMTPサーバーが設定されていることを確認してください。

    • サフィックスが 「7z

    • MIMEタイプが 「application/x-7x-compressed

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