ONTAP 9.13

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新規バケット用ミラー関係の作成(リモート クラスタ)

新しいS3バケットを作成したら、そのバケットをリモート クラスタ内のS3 SnapMirrorデスティネーションにすぐに保護することができます。

タスク概要

このタスクはソースとデスティネーションの両方のシステムで実行する必要があります。

開始する前に
  • ONTAPのバージョン、ライセンス、S3サーバーの設定に関する要件を満たしている必要があります。

  • ソースとデスティネーションのクラスタ間にピア関係が、ソースとデスティネーションのStorage VM間にピア関係がそれぞれ確立されている必要があります。

  • ソースとデスティネーションのVMのCA証明書が必要です。自己署名CA証明書または外部CAベンダーが署名した証明書を使用できます。

ONTAP System Manager
  1. このStorage VMに対する最初のS3 SnapMirror関係を作成する場合は、ソースとデスティネーションの両方のStorage VMに対するrootユーザーのキーがあることを確認し、ない場合は再生成します。

    1. [ストレージ] > [Storage VM] をクリックし、Storage VMを選択します。

    2. [設定] タブで、[S3] タイルの編集アイコン をクリックします。

    3. [ユーザー] タブで、rootユーザーのアクセス キーがあることを確認します。

    4. キーがない場合は、[root] の横にあるその他アイコン をクリックし、[キーを再生成] をクリックします。
      キーがすでにある場合は再生成しないでください。

  2. ソースとデスティネーションの両方のStorage VMで、Storage VMを編集してユーザーを追加し、グループにユーザーを追加します。

    [ストレージ] > [Storage VM] をクリックし、Storage VMをクリックして [設定] をクリックし、[S3]の編集アイコン をクリックします。

    詳細については、S3のユーザーとグループの追加を参照してください。

  3. ソース クラスタで、デフォルト以外のS3 SnapMirrorポリシーを使用する場合、既存のポリシーがなければ作成します。

    1. [保護] > [概要] をクリックし、[ローカルポリシーの設定] をクリックします。

    2. [保護ポリシー] の横にある右矢印 をクリックし、[追加] をクリックします。

      • ポリシーの名前と説明を入力します。

      • ポリシーの対象として、クラスタまたはSVMを選択します。

      • S3 SnapMirror関係に対応する [継続的な] を選択します。

      • [Throttle][目標復旧時点] の値を入力します。

  4. SnapMirror保護を適用してバケットを作成します。

    1. [ストレージ] > [バケット] をクリックし、[追加] をクリックします。権限の検証はオプションですが、実行することを推奨します。

    2. 名前を入力し、Storage VMを選択し、サイズを入力したあと、[その他のオプション] をクリックします。

    3. [権限] の下にある [追加] をクリックします。

      • 主な内容と効果 - ユーザー グループの設定に応じた値を選択するか、デフォルトのままにします。

      • アクション - 次の値が表示されていることを確認します。

        GetObject,PutObject,DeleteObject,ListBucket,GetBucketAcl,GetObjectAcl,ListBucketMultipartUploads,ListMultipartUploadParts

      • リソーズ - デフォルトの (bucketname, bucketname/*) を使用するか、必要に応じて他の値を使用します。

        これらのフィールドの詳細については、バケットへのユーザー アクセスの管理を参照してください。

    4. [保護] で、[SnapMirrorを有効にする (ONTAPまたはクラウド)] をオンにします。次の値を入力します。

      • デスティネーション

        • ターゲット:ONTAPシステム

        • クラスタ:リモート クラスタを選択します。

        • STORAGE VM:リモート クラスタのStorage VMを選択します。

        • S3 サーバーCA証明書:ソースの証明書の内容をコピーして貼り付けます。

      • Source

        • S3 サーバーCA証明書:デスティネーションの証明書の内容をコピーして貼り付けます。

  5. 外部CAベンダーが署名した証明書を使用している場合は、[Use the same certificate on the destination] をオンにします。

  6. [Destination Settings] をクリックすると、バケット名、容量、およびパフォーマンス サービス レベルについて、デフォルト以外の値を入力できます。

  7. [保存] をクリックします。ソースStorage VMに新しいバケットが作成され、デスティネーションStorage VMに作成された新しいバケットにミラーリングされます。

CLI
  1. このSVMに対する最初のS3 SnapMirror関係を作成する場合は、ソースとデスティネーションの両方のSVMに対するrootユーザーのキーがあることを確認し、ない場合は再生成します。

    vserver object-store-server user show

    rootユーザーのアクセス キーがあることを確認します。キーがない場合は次のように入力します。

    vserver object-store-server user regenerate-keys -vserver svm_name -user root

    キーがすでにある場合は再生成しないでください。

  2. ソースとデスティネーションの両方のSVMにバケットを作成します。

    vserver object-store-server bucket create -vserver svm_name -bucket bucket_name [-size integer[KB|MB|GB|TB|PB]] [-comment text] [additional_options]

  3. ソースとデスティネーションの両方のSVMで、デフォルトのバケット ポリシーにアクセス ルールを追加します。

    vserver object-store-server bucket policy add-statement -vserver svm_name -bucket bucket_name -effect {allow|deny} -action object_store_actions -principal user_and_group_names -resource object_store_resources [-sid text] [-index integer]

    src_cluster::> vserver object-store-server bucket policy add-statement -bucket test-bucket -effect allow -action GetObject,PutObject,DeleteObject,ListBucket,GetBucketAcl,GetObjectAcl,ListBucketMultipartUploads,ListMultipartUploadParts -principal - -resource test-bucket, test-bucket /*
  4. ソースSVMで、デフォルト以外のS3 SnapMirrorポリシーを使用する場合、既存のポリシーがなければ作成します。
    snapmirror policy create -vserver svm_name -policy policy_name -type continuous [-rpo integer] [-throttle throttle_type] [-comment text] [additional_options]

    パラメーター:

    • -type continuous - S3 SnapMirror関係に対応する唯一のポリシー タイプです(必須)。

    • -rpo - 目標復旧時点を秒数で指定します(オプション)。

    • -throttle - スループット / 帯域幅の上限を1秒あたりのKB数で指定します(オプション)。

      src_cluster::> snapmirror policy create -vserver vs0 -type continuous -rpo 0 -policy test-policy
  5. ソースとデスティネーションのクラスタの管理SVMに、CAサーバー証明書をインストールします。

    1. ソース クラスタで、デスティネーションのS3サーバー証明書に署名したCA証明書をインストールします。
      security certificate install -type server-ca -vserver src_admin_svm -cert-name dest_server_certificate

    2. デスティネーション クラスタで、ソースのS3サーバー証明書に署名したCA証明書をインストールします。
      security certificate install -type server-ca -vserver dest_admin_svm -cert-name src_server_certificate

      外部CAベンダーが署名した証明書を使用する場合は、ソースとデスティネーションの管理SVMに同じ証明書をインストールします。

      詳細については、security certificate install のマニュアル ページを参照してください。

  6. ソースSVMで、S3 SnapMirror関係を作成します。

    snapmirror create -source-path src_svm_name:/bucket/bucket_name -destination-path dest_peer_svm_name:/bucket/bucket_name, …​} [-policy policy_name]

    作成したポリシーを使用することも、デフォルトのポリシーをそのまま使用することもできます。

    src_cluster::> snapmirror create -source-path vs0-src:/bucket/test-bucket -destination-path vs1-dest:bucket/test-bucket-mirror -policy test-policy
  7. ミラーリングがアクティブになっていることを確認します。
    snapmirror show -policy-type continuous -fields status

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