ONTAP 9.13

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ONTAP 9.8以降でのネットワーク ポートの到達可能性の監視

ONTAP 9.8以降には、到達可能性を監視する機能が搭載されています。この監視機能を使用して、物理的なネットワーク トポロジーがONTAPの設定と一致していない状況を特定します。ONTAPでポートの到達可能性を修復できるケースもあります。できない場合は追加の手順が必要になります。

タスク概要

これらのコマンドを使用して、ONTAPの設定が物理的なケーブル接続またはネットワーク スイッチの設定に一致していないことに起因するネットワーク設定ミスを検証、診断、修復します。

手順
  1. ポートの到達可能性を表示します。

    network port reachability show
  2. 以下のデシジョン ツリーと表を参照して、次に実行する手順を確認します。

Repair reachability decision tree

到達可能性ステータス

説明

ok

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性があります。
到達可能性ステータスは「ok」でも「想定外のポート」が存在する場合は、1つ以上のブロードキャスト ドメインをマージすることを検討します。詳細については、次の「Unexpected ports」(想定外のポート)の行を参照してください。

到達可能性ステータスは「ok」でも「到達不能なポート」が存在する場合は、1つ以上のブロードキャスト ドメインをスプリットすることを検討します。詳細については、次の「Unreachable ports」(到達不能なポート)の行を参照してください。

到達可能性ステータスが「ok」で、かつ想定外のポートも到達不能なポートも存在しない場合、設定に問題はありません。

Unexpected ports

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性がありますが、ほかのいくつかのブロードキャスト ドメインへもレイヤー2到達可能性があります。

物理的な接続とスイッチの設定に間違いがないか、またはポートに割り当てられているブロードキャスト ドメインを1つ以上のブロードキャスト ドメインとマージする必要がないかを確認します。

詳細については、ブロードキャスト ドメインのマージを参照してください。

Unreachable ports

単一のブロードキャスト ドメインが2つの異なる到達可能性セットに分離された場合は、ブロードキャスト ドメインをスプリットしてONTAP構成を物理的なネットワーク トポロジーに合わせることができます。

通常、到達不能なポートは、物理的な構成とスイッチの設定に間違いがないことを確認したうえで、別のブロードキャスト ドメインにスプリットする必要があります。

詳細については、ブロードキャスト ドメインのスプリットを参照してください。

misconfigured-reachability

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性はありませんが、別のブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性があります。

ポートの到達可能性を修復します。次のコマンドを実行すると、到達可能性があるブロードキャスト ドメインにポートが割り当てられます。

network port reachability repair -node -port
詳細については、ポートの到達可能性の修復を参照してください。

no-reachability

既存のどのブロードキャスト ドメインに対してもレイヤー2到達可能性がありません。

ポートの到達可能性を修復します。次のコマンドを実行すると、「Default」のIPspaceに新しいブロードキャスト ドメインが自動的に作成され、ポートが割り当てられます。

network port reachability repair -node -port
詳細については、ポートの到達可能性の修復を参照してください。

multi-domain-reachability

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性がありますが、ほかのいくつかのブロードキャスト ドメインへもレイヤー2到達可能性があります。

物理的な接続とスイッチの設定に間違いがないか、またはポートに割り当てられているブロードキャスト ドメインを1つ以上のブロードキャスト ドメインとマージする必要がないかを確認します。

詳細については、ブロードキャスト ドメインのマージまたはポートの到達可能性の修復を参照してください。

unknown

到達可能性ステータスが「unknown」の場合は、数分待ってからもう一度コマンドを実行してください。

ポートを修復したあとに、孤立状態のLIFやVLANがないかを確認し、ある場合は解決する必要があります。ポートがインターフェイス グループに属していた場合は、そのインターフェイス グループがどうなったかを把握する必要もあります。詳細については、ポートの到達可能性の修復を参照してください。

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