FlexGroupボリューム向けの自律型ランサムウェア対策（ARP）、以下のサポート対象機能を含む。
- FlexGroupの拡張：新しい構成には、自律型ランサムウェア対策の属性が継承されます。
- FlexVolからFlexGroupへの変換：自律型ランサムウェア対策がアクティブになっているFlexVolを変換できます。
- FlexGroupリバランシング：自律型ランサムウェア対策は、システムの停止を伴うリバランシング処理と無停止のリバランシング処理でサポートされます。
単一のFlexGroupリバランシング処理のスケジュール設定。
FlexGroupボリューム上のSVM DRとのSnapMirrorファンアウト関係。8サイトへのファンアウトがサポートされます。

ONTAP 9.12.1以降でサポートされる機能

FlexGroupリバランシング
SnapLock for SnapVault
FabricPool、FlexGroup、SVM DRの連携（ONTAP 9.12.1より前のリリースでは、これらの機能のうち2つを同時に使用できましたが、3つすべてを同時に使用することはできませんでした）。
ONTAP 9.12.1 P2以降を使用している場合、ETERNUS AX/AC seriesとETERNUS HX seriesのFlexGroupボリューム構成サイズは最大300TBです。

ONTAP 9.11.1以降でサポートされる機能

SnapLockボリューム

SnapLockでは、次の機能をFlexGroupボリュームで使用することはできません。
- リーガルホールド
- イベントベースの保持
- SnapLock for SnapVault

SnapLockはFlexGroupレベルで設定します。SnapLockを構成レベルで設定することはできません。

SnapLockとは

クライアントによるディレクトリーの非同期削除

ディレクトリーを迅速に削除するためのクライアント権限の管理

ONTAP 9.10.1以降でサポートされる機能

SVM-DRのソースでのFlexVolからFlexGroupボリュームへの変換

SVM-DR関係におけるFlexVolからFlexGroupボリュームへの変換
SVM DRのFlexCloneでのFlexGroupボリュームのサポート

FlexCloneボリュームの作成の詳細

ONTAP 9.9.1以降でサポートされる機能

SVMディザスタリカバリー

SVM-DR関係に含まれているFlexGroupボリュームのクローニングはサポートされません。
2～8個（A→B、A→Cなど）のSnapMirrorファンアウト関係

FlexGroupのSnapMirrorカスケード / ファンアウト関係の作成に関する考慮事項
最大2レベル（A→B→C）のSnapMirrorカスケード関係

FlexGroupのSnapMirrorカスケード / ファンアウト関係の作成に関する考慮事項

ONTAP 9.8以降でサポートされる機能

FlexGroupのSnapMirrorバックアップまたはUDPデスティネーションからの単一ファイルのリストア
- 任意のジオメトリのFlexGroupボリュームから任意のジオメトリのFlexGroupボリュームへリストアできます。
- 一度にリストアできるファイルは1つです。
7-Modeシステムから移行したボリュームをFlexGroupボリュームに変換
NFSv4.2
ファイルとディレクトリーの非同期削除
ファイルシステム分析（FSA）
FlexGroupをVMware vSphereデータストアとして使用
NDMPを使用したテープバックアップ / リストアで次の機能を追加でサポート
- NDMP Restartable Backup Extension（RBE）とSnapshot Management Extension（SSME）
- 環境変数EXCLUDEとMULTI_SUBTREE_NAMESでFlexGroupバックアップをサポート
- FlexGroupバックアップ用の新しい環境変数IGNORE_CTIME_MTIME
- NDMP_SNAP_RECOVERメッセージ（拡張機能0x2050の一部）を使用したFlexGroupでのファイル別リカバリーアップグレードまたはリバート中、ダンプセッションとリストアセッションは中止されます。

ONTAP 9.7以降でサポートされる機能

FlexCloneボリューム
NFSv4およびNFSv4.1
pNFS
NDMPを使用したテープバックアップおよびリストア

FlexGroupボリュームでのNDMPのサポートについては、次の点に注意する必要があります。
- 拡張クラス0x2050のNDMP_SNAP_RECOVERメッセージは、FlexGroupボリューム全体のリカバリーにのみ使用できます。
  
  FlexGroupボリューム内の個々のファイルはリカバリーできません。
- FlexGroupボリュームでは、NDMPのRestartable Backup Extension（RBE）はサポートされません。
- FlexGroupボリュームでは、環境変数EXCLUDEおよびMULTI_SUBTREE_NAMESはサポートされません。
- ndmpcopyコマンドは、FlexVolとFlexGroupボリュームの間のデータ転送に対応しています。
VMware vStorage APIs for Array Integration（VAAI）
FlexVolからFlexGroupボリュームへの変換
FlexGroupボリュームをFlexCacheの元のボリュームとして使用
継続的可用性を備えたSMB共有
MetroCluster構成
FlexGroupボリュームの名前の変更（volume renameコマンド）
FlexGroupボリュームのサイズの縮小（volume sizeコマンド）
エラスティックサイジング
Aggregate Encryption（AE）
Cloud Volumes ONTAP
ODXコピーオフロード
ストレージレベルのアクセス保護
SMB共有の変更通知の機能拡張

changenotifyプロパティが設定された親ディレクトリーに対する変更に加え、その親ディレクトリーに含まれるすべてのサブディレクトリーに対する変更についても変更通知が送信されます。
FabricPool
クォータの適用
qtreeの統計
FlexGroupボリューム内のファイルに対するアダプティブQoS
FlexCache（キャッシュのみ。ONTAP 9.7ではFlexGroupを元のボリュームとしてサポート）
FPolicy
ファイルの監査
FlexGroupボリュームに対するスループットの下限（最小QoS）とアダプティブQoS
FlexGroupボリュームのファイルに対するスループットの上限（最大QoS）と下限（最小QoS）

ファイルに関連付けられているQoSポリシーグループを管理するには、volume file modifyコマンドを使用します。
SnapMirrorの制限を緩和
SMB 3.xマルチチャネル
ウイルス対策の設定
SMB共有の変更通知

通知は、changenotifyプロパティが設定されている親ディレクトリーに対する変更についてのみ送信されます。親ディレクトリーのサブディレクトリーに対する変更については送信されません。
qtree
スループットの上限（最大QoS）
SnapMirror関係にあるソースFlexGroupボリュームとデスティネーションFlexGroupボリュームの拡張
SnapVaultバックアップおよびリストア
一元化されたデータ保護関係
自動拡張オプションと自動縮小オプション
取り込みで考慮されるinode数
ボリューム暗号化
アグリゲートのインライン重複排除（ボリューム間重複排除）
Volume Encryption（VE）
SnapMirrorテクノロジ
Snapshotコピー
Active IQ
インラインアダプティブ圧縮
インライン重複排除
インラインデータコンパクション
ETERNUS AX/AC series
クォータレポート
Snapshotテクノロジ
SnapRestoreソフトウェア（FlexGroupレベル）
ハイブリッドアグリゲート
構成（メンバー）ボリュームの移動
ポストプロセス重複排除
RAID-TECテクノロジ
アグリゲートごとの整合ポイント
同じSVMにあるFlexVolとのFlexGroupの共有

ONTAP 9でサポートされない構成

サポートされないプロトコル	サポートされない保護機能	サポートされないその他のONTAP機能
SMB 1.0 SAN	SnapLockボリューム（ONTAP 9.10.1以前） SMTape 同期SnapMirror FabricPoolが含まれているFlexGroupボリュームを使用したSVM DR	リモートのVolume Shadow Copy Service（VSS）

サポートされないプロトコル

サポートされない保護機能

サポートされないその他のONTAP機能

SMB 1.0
SAN

SnapLockボリューム（ONTAP 9.10.1以前）
SMTape
同期SnapMirror
FabricPoolが含まれているFlexGroupボリュームを使用したSVM DR

リモートのVolume Shadow Copy Service（VSS）