ONTAP 9.13

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ホット スペア ドライブの機能

ホット スペア ドライブとは、ストレージ システムに割り当てられているドライブで、RAIDグループでは使用されていないドライブを指します。データは格納されていませんが、すぐに使用できる状態になっています。

RAIDグループ内でドライブ障害が発生すると、RAIDグループにホット スペア ドライブが自動的に割り当てられて障害ドライブと交換されます。障害ドライブのデータは、RAIDパリティ ドライブから交換されたホット スペア ドライブ上にバックグラウンドで再構築されます。再構築処理は /etc/message ファイルに記録され、AutoSupportメッセージが送信されます。

障害ドライブと同じサイズのホット スペア ドライブがない場合、次に大きなサイズのドライブが選択され、交換対象のドライブのサイズに合わせて縮小されます。

マルチドライブ キャリアのドライブのスペアに関する要件

ストレージの冗長性を最適化し、ONTAPによるドライブ コピーの所要時間を最小限に抑えて、最適なドライブ レイアウトを実現するためには、マルチドライブ キャリアのドライブに対して適切な数のスペアを用意しておくことが不可欠です。

マルチドライブ キャリアのドライブに対しては、常に2つ以上のホット スペアを用意しておく必要があります。Maintenance Centerを使用できるようにし、同時に複数のドライブ障害が発生した場合の問題を回避するには、4つ以上のホット スペアを用意して安定した運用を確保し、障害が発生したドライブを迅速に交換するようにします。

ONTAPでは、同時に2つのドライブで障害が発生した場合に利用できるホット スペアが2つしかないと、障害が発生したドライブとそのキャリア メイトの両方のコンテンツをスペア ドライブにスワップできないことがあります。この状況が発生すると、EMSメッセージとAutoSupportメッセージで通知されます。交換用キャリアが使用可能になったら、EMSメッセージの手順に従います。

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