SMB 2.xを使用している場合、Mac OS Xクライアントからワイドリンクにアクセスすることはできません。Mac OS Xクライアントからワイドリンクを使用して共有に接続しようとすると、接続に失敗します。ただし、SMB 1を使用している場合は、Mac OS Xクライアントでワイドリンクを使用できます。

手順

SMB共有のシンボリックリンクマッピングを作成します。
vserver cifs symlink create -vserver virtual_server_name -unix-path path -share-name share_name -cifs-path path [-cifs-server server_name] [-locality {local|free|widelink}] [-home-directory {true|false}]

-vserver virtual_server_name には、Storage Virtual Machine（SVM）名を指定します。

-unix-path path には、UNIXパスを指定します。UNIXパスは、先頭と末尾をスラッシュ（/）にする必要があります。

-share-name share_name には、マッピングするSMB共有の名前を指定します。

-cifs-path path には、CIFSパスを指定します。CIFSパスは、先頭と末尾をスラッシュ（/）にする必要があります。

-cifs-server server_name には、CIFSサーバー名を指定します。CIFSサーバー名として指定できるのは、DNS名（例：mynetwork.cifs.server.com）、IPアドレス、またはNetBIOS名です。NetBIOS名は、vserver cifs show コマンドを使用して確認できます。このオプションのパラメーターを指定しない場合、デフォルト値のローカルCIFSサーバーのNetBIOS名が使用されます。

-locality {local|free|widelink} は、ローカルリンク、フリーリンク、ワイドシンボリックリンクのどれを作成するかを指定します。ローカルシンボリックリンクはローカルSMB共有にマッピングされます。フリーシンボリックリンクはローカルSMBサーバー上の任意の場所にマッピングされます。ワイドシンボリックリンクはネットワーク上の任意のSMB共有にマッピングされます。このオプションのパラメーターを指定しない場合、デフォルト値の local が使用されます。

-home-directory {true|false} は、ターゲットの共有がホームディレクトリーであるかを指定します。このパラメーターは省略可能ですが、ターゲットの共有をホームディレクトリーとして設定する場合は、このパラメーターを true に設定する必要があります。デフォルトは false です。

例

次のコマンドは、vs1という名前のSVM上にシンボリックリンクマッピングを作成します。UNIXパスが /src/、SMB共有名が「SOURCE」、CIFSパスが /mycompany/source/、CIFSサーバーのIPアドレスが123.123.123.123のワイドリンクです。

cluster1::> vserver cifs symlink create -vserver vs1 -unix-path /src/ -share-name SOURCE -cifs-path "/mycompany/source/" -cifs-server 123.123.123.123 -locality widelink

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

SMB共有のシンボリック リンク マッピングの作成

SMB共有のシンボリックリンクマッピングの作成