ONTAP 9.13

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アクセスベースの列挙を使用した共有のフォルダーのセキュリティ確保 - 概要

アクセスベースの列挙(ABE)をSMB共有で有効にすると、共有自体は引き続き表示されますが、共有内のフォルダーまたはファイルはそれらに(個人またはグループの権限制限により)アクセスする権限がないユーザーの環境には表示されません。

従来の共有プロパティでは、共有内のファイルまたはフォルダーの表示や変更権限を保有するユーザー(個人またはグループ)を指定できます。ただし、権限のないユーザーに対して共有内のフォルダーやファイルを表示可能とするかどうかを制御することはできません。この状態だと、共有内のこれらのフォルダー名またはファイル名に、顧客名や開発中の製品などの重要な情報が記述されている場合に問題になることがあります。

ABEでは、共有プロパティが強化され、共有内のファイルやフォルダーの列挙表示も対象になりました。このため、ABEを使用して、ユーザーの権限に基づいて共有内のファイルやフォルダーの表示をフィルターリングすることができます。つまり、共有自体はすべてのユーザーに表示されますが、共有内のファイルやフォルダーは、指定のユーザーに対して表示したり非表示にしたりすることができます。職場の重要な情報を保護することに加え、ABEを使用すると大きなディレクトリー構造の表示を簡略化できるので、ディレクトリー全体にアクセスする必要のないユーザーにはメリットです。たとえば、共有自体はすべてのユーザーに表示されますが、共有内のファイルやフォルダーは表示したり非表示にしたりすることができます。

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