ONTAP 9.13

to English version

CIFSボリュームのリホスト

SMBプロトコル経由でデータを提供するボリュームをリホストできます。CIFSボリュームのリホスト後、引き続きSMBプロトコル経由でデータにアクセスするためには、ポリシーと関連ルールを手動で設定する必要があります。

このタスクについて
  • リホストはシステム停止を伴う処理です。

  • リホスト処理が失敗した場合は、ソース ボリュームでボリュームのポリシーおよび関連するルールを再設定しなければならない場合があります。

  • ソースSVMとデスティネーションSVMのActive Directoryドメインが異なる場合は、ボリューム上のオブジェクトへのアクセスが失われる可能性があります。

  • ONTAP 9.8以降では、NetApp Volume Encryption(NVE)を使用するボリュームのリホストがサポートされます。オンボードキーマネージャを使用している場合は、リホスト処理中に暗号化されたメタデータが変更されます。ユーザデータは変更されません。

    ONTAP 9.8以前を使用している場合は、リホスト処理を実行する前にボリュームの暗号化を解除する必要があります。

  • ソースSVMにローカル ユーザーとローカル グループが含まれている場合、ファイルとディレクトリーに対して設定された権限(ACL)はボリュームのリホスト処理後に無効になります。

    監査ACL(SACL)についても同様です。

  • 次のボリューム ポリシー、ポリシー ルール、および構成はリホスト処理後にソース ボリュームから失われるため、リホスト後のボリュームで手動で再設定する必要があります。

    • ボリュームとqtreeのエクスポート ポリシー

    • ウィルス対策ポリシー

    • ボリューム効率化ポリシー

    • サービス品質(QoS)ポリシー

    • Snapshotホリシ

    • クォータ ルール

    • ns-switchとネーム サービスの設定のエクスポート ポリシーとルール

    • ユーザーIDとグループID

作業を開始する前に
  • ボリュームはオンラインである必要があります。

  • ボリュームの移動や LUN の移動など、ボリューム管理操作を実行しないでください。

  • リホストするボリュームへのデータアクセスを停止する必要があります。

  • リホストするボリュームのデータアクセスをサポートするようにターゲット SVM の ns-switch とネームサービスを設定する必要があります。

  • ソース SVM とデスティネーション SVM の Active Directory ドメインと DNS ドメインが同じであることが必要です。

  • ボリュームのユーザ ID とグループ ID をターゲット SVM で使用可能であるか、またはホストするボリュームで変更する必要があります。

    ローカルユーザとローカルグループが設定されていて、それらのユーザまたはグループに対して権限が設定されたボリューム上にファイルとディレクトリがある場合、それらの権限は無効になります。
手順
  1. ボリュームのリホスト処理が失敗した場合にCIFS共有の情報が失われないように、CIFS共有に関する情報を記録します。

  2. 親ボリュームからボリュームをアンマウントします。

    volume unmount

  3. advanced権限レベルに切り替えます。

    set -privilege advanced

  4. デスティネーションSVMでボリュームをリホストします。

    volume rehost -vserver source_svm -volume vol_name -destination-vserver destination_svm

  5. デスティネーションSVMの適切なジャンクション パスにボリュームをマウントします。

    volume mount

  6. リホストしたボリューム用のCIFS共有を作成します。

    vserver cifs share create

  7. ソースSVMとデスティネーションSVMでDNSドメインが異なる場合は、新しいユーザーとグループを作成します。

  8. 新しいデスティネーションSVMのLIFとリホストしたボリュームへのジャンクション パスで、CIFSクライアントを更新します。

終了後の操作

ポリシーおよび関連するルールをリホストしたボリュームに手動で再設定する必要があります。

Top of Page