ONTAP 9.13

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アクセス キャッシュ パラメーターの仕組み

アクセス キャッシュ内にあるエントリの更新期間を制御するパラメーターがいくつかあります。これらのパラメーターの仕組みを理解すると、各パラメーターを変更して、アクセス キャッシュを調整したり、パフォーマンスと格納される情報の鮮度のバランスをとったりできます。

アクセス キャッシュには、ボリュームまたはqtreeへのアクセスを試みるクライアントに適用される1つ以上のエクスポート ルールで構成されるエントリが格納されます。これらのエントリは、一定期間格納されたあと、更新されます。更新時間は、アクセス キャッシュ パラメーターによって決定され、アクセス キャッシュ エントリのタイプによって異なります。

個々のSVMに対してアクセス キャッシュ パラメーターを指定できます。このため、SVMのアクセス要件に応じてパラメーターを変えることができます。アクティブに使用されていないアクセス キャッシュ エントリは更新されないため、外部ネーム サーバーとの無駄な通信が削減されます。

アクセス キャッシュ エントリ タイプ

説明

更新期間(秒)

受理エントリ

クライアントのアクセスが拒否されなかったアクセス キャッシュ エントリです。

最小:300

最大: 86,400

デフォルト値:3,600

拒否エントリ

クライアントのアクセスが拒否されたアクセス キャッシュ エントリです。

最小:60

最大:86,400

デフォルト値:3,600

NFSクライアントがクラスタ上のボリュームへのアクセスを試みます。ONTAPは、エクスポート ポリシー ルールに対するクライアントのマッチングを行い、クライアントがエクスポート ポリシー ルール設定に基づいてアクセスを行っていると判断します。ONTAPはエクスポート ポリシー ルールを受理エントリとしてアクセス キャッシュに格納します。デフォルトでは、ONTAPは、この受理エントリを1時間(3,600秒)アクセスキャッシュ内に保持したあと、情報を最新の状態にするためにこのエントリを自動的に更新します。

アクセス キャッシュが不必要にいっぱいになるのを避けるために、クライアント アクセスの解決に一定期間使用されていない既存のアクセス キャッシュ エントリをクリアするための追加のパラメーターがあります。この -harvest-timeout パラメーターに指定できる値の範囲は60~2,592,000秒です。デフォルト設定は86,400秒です。

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