ONTAP 9.13

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SP / BMCネットワーク設定に関する考慮事項

SPに対する自動ネットワーク設定をクラスタレベルで有効にできます(推奨)。SPの自動ネットワーク設定を無効のままにし(デフォルト)、SPネットワーク設定をノード レベルで手動で管理することもできます。どちらの場合にも、いくつかの考慮事項があります。

このトピックは、SPとBMCの両方に適用されます。

SPの自動ネットワーク設定を有効にすると、指定したサブネットのアドレス リソース(IPアドレス、サブネット マスク、ゲートウェイ アドレスなど)を使用してネットワークが自動的に設定されます。SPの自動ネットワーク設定を使用すると、各ノードのSPにIPアドレスを手動で割り当てる必要がありません。SPの自動ネットワーク設定を有効にするには、まず設定に使用するサブネットが先にクラスタに定義されている必要があるため、デフォルトでは、自動ネットワーク設定は無効になっています。

SPの自動ネットワーク設定を有効にした場合、次のシナリオと考慮事項が該当します。

  • これまでに一度もSPが設定されていない場合、SPネットワークは、SPの自動ネットワーク設定に指定したサブネットに基づいて自動的に設定されます。

  • 以前にSPが手動で設定されている場合、または別のサブネットに基づく既存のSPネットワーク設定がある場合、クラスタ内のすべてのノードのSPネットワークが、自動ネットワーク設定に指定したサブネットに基づいて再設定されます。

    再設定によってSPに別のアドレスが割り当てられると、DNS設定に影響し、SPのホスト名を解決できなくなる可能性があります。その場合、DNS設定の更新が必要になります。

  • クラスタに参加するノードには、指定したサブネットを使用してSPネットワークが自動的に設定されます。

  • system service-processor network modify コマンドを使用して、SP IPアドレスを変更することはできません。

    SP自動ネットワーク設定が有効になっている場合、このコマンドで実行できるのはSPネットワーク インターフェイスの有効化または無効化のみです。

    • SPの自動ネットワーク設定が以前に有効にされている場合、SPネットワーク インターフェイスを無効にすると、割り当てられたアドレス リソースは解放されてサブネットに戻されます。

    • SPネットワーク インターフェイスを無効にし、その後再度有効にすると、SPは別のアドレスで再設定されることがあります。

SPの自動ネットワーク設定を無効にした場合(デフォルト)、次のシナリオと考慮事項が該当します。

  • これまでに一度もSPが設定されていない場合、SP IPv4ネットワーク設定は、IPv4 DHCPを使用するデフォルトの設定になり、IPv6は無効になります。

    クラスタに参加するノードのSPネットワーク設定も、デフォルトでIPv4 DHCPに設定されます。

  • system service-processor network modify コマンドを使用して、ノードのSP IPアドレスを設定できます。

    あるサブネットに割り当てられているアドレスを使用してSPネットワークを手動で設定しようとすると、警告メッセージが表示されます。警告を無視して手動でのアドレス割り当てを続行すると、重複するアドレスが割り当てられる可能性があります。

一度有効にしたSPの自動ネットワーク設定を無効にした場合、次のシナリオと考慮事項が該当します。

  • SPの自動ネットワーク設定でIPv4アドレス ファミリーが無効になっている場合、SP IPv4ネットワークはDHCPを使用するデフォルトの設定になります。また、 system service-processor network modify コマンドを使用し、個々のノードのSP IPv4設定を変更できます。

  • SPの自動ネットワーク設定でIPv6アドレス ファミリーが無効になっている場合、SP IPv6ネットワークも無効になります。また、 system service-processor network modify コマンドを使用して、個々のノードのSP IPv6設定を有効にし、変更することができます。

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