エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9

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ローカルのFabricPool階層化用のONTAP S3アクセスの有効化

ONTAP S3をローカルのFabricPool大容量階層として使用するには、作成したバケットに基づいてオブジェクト ストアを定義し、そのオブジェクト ストアを高パフォーマンス階層のアグリゲートに接続してFabricPoolを作成する必要があります。

開始する前に

ONTAP S3サーバー名とバケット名がわかっていること、およびクラスタLIFを使用(-vserver Cluster パラメーターを指定)してS3サーバーが作成されている必要があります。

タスク概要

オブジェクト ストアの設定には、S3サーバーとバケットの名前や認証要件など、ローカルの大容量階層に関する情報が保存されます。

作成したオブジェクト ストア設定を、別のオブジェクト ストアやバケットに関連付けないでください。ローカル階層用に複数のバケットを作成できますが、1つのバケットに複数のオブジェクト ストアを作成することはできません。

ローカルの大容量階層にはFabricPoolライセンスは必要ありません。

手順
  1. ローカルの大容量階層用のオブジェクト ストアを作成します。

    storage aggregate object-store config create -object-store-name store_name -ipspace Cluster -provider-type ONTAP_S3 -server S3_server_name -container-name bucket_name -access-key access_key -secret-password password

    • -container-name は、作成したS3バケットです。

    • -access-key パラメーターは、ONTAP S3サーバーへの要求の認証に使用します。

    • -secret-password パラメーター(シークレット アクセス キー)は、ONTAP S3サーバーへの要求の認証に使用します。

    • -is-certificate-validation-enabled パラメーターを false に設定すると、ONTAP S3の証明書のチェックを無効にすることができます。

    cluster1::> storage aggregate object-store config create
    -object-store-name MyLocalObjStore -ipspace Cluster -provider-type ONTAP_S3 -server s3.example.com
    -container-name bucket1 -access-key myS3key -secret-password myS3pass
  2. オブジェクト ストアの設定情報を表示して確認します。

    storage aggregate object-store config show

  3. オプション:ボリューム内のアクセス頻度の低いデータの量を確認するには、「Inactive Data Reportingによるボリューム内のアクセス頻度の低いデータ量の確認」の手順に従います。

    ボリューム内のアクセス頻度の低いデータの量を確認すると、どのアグリゲートをFabricPoolのローカル階層化に使用するかを決定するのに役立ちます。

  4. オブジェクト ストアをアグリゲートに接続します。

    storage aggregate object-store attach -aggregate aggr_name -object-store-name store_name

    allow-flexgroup true オプションを使用すると、FlexGroupボリュームの構成を含むアグリゲートを接続できます。

    cluster1::> storage aggregate object-store attach
    -aggregate aggr1 -object-store-name MyLocalObjStore
  5. オブジェクト ストアの情報を表示し、接続したオブジェクト ストアが使用可能になっていることを確認します。

    storage aggregate object-store show

    cluster1::> storage aggregate object-store show
    
    Aggregate    Object Store Name    Availability State
    ---------    -----------------    ------------------
    aggr1        MyLocalObjStore      available
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