エフサステクノロジーズ株式会社

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ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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デフォルトのUNIXユーザーの設定

ユーザーに対する他のマッピングの試行がすべて失敗した場合や、UNIXとWindowsの間で個々のユーザーをマッピングしないようにする場合に使用するデフォルトのUNIXユーザーを設定できます。ただし、マッピングされていないユーザーの認証を失敗にする場合は、デフォルトUNIXユーザーを設定しないでください。

タスク概要

デフォルトUNIXユーザーの名前は、デフォルトで「pcuser」です。これは、デフォルトUNIXユーザーへのユーザー マッピングが、デフォルトで有効になっていることを示しています。デフォルトのUNIXユーザーとして使用する別の名前を指定することもできます。指定する名前は、Storage Virtual Machine(SVM)用に設定されているネーム サービス データベース内に存在する必要があります。このオプションをnull文字列に設定すると、どのユーザーもUNIXデフォルト ユーザーとしてCIFSサーバーにアクセスできません。つまり、CIFSサーバーにアクセスするためには、各ユーザーがパスワード データベースにアカウントを持つ必要があります。

ユーザーがデフォルトUNIXユーザー アカウントを使用してCIFSサーバーに接続するには、次の前提条件を満たす必要があります。

  • ユーザーが認証されていること

  • ユーザーが、CIFSサーバーのローカルWindowsユーザー データベース、CIFSサーバーのホーム ドメイン、信頼できるドメイン(CIFSサーバーでマルチドメイン ネーム マッピング検索が有効な場合)のいずれかにあること

  • ユーザー名が明示的にnull文字列にマッピングされていないこと

手順
  1. デフォルトのUNIXユーザーを設定します。

    状況 入力するコマンド

    デフォルトUNIXユーザー「pcuser」を使用する

    vserver cifs options modify -default-unix-user pcuser

    デフォルト ユーザーとして別のUNIXユーザー アカウントを使用する

    vserver cifs options modify -default-unix-user user_name

    デフォルトのUNIXユーザーを無効にする

    vserver cifs options modify -default-unix-user ""

    vserver cifs options modify -default-unix-user pcuser

  2. デフォルトのUNIXユーザーが正しく設定されていることを確認します。
    vserver cifs options show -vserver vserver_name

    次の例では、SVM vs1のデフォルトUNIXユーザーとゲストUNIXユーザーの両方がUNIXユーザー「pcuser」に設定されています。

    vserver cifs options show -vserver vs1

    Vserver: vs1
    
      Client Session Timeout : 900
      Default Unix Group     : -
      Default Unix User      : pcuser
      Guest Unix User        : pcuser
      Read Grants Exec       : disabled
      Read Only Delete       : disabled
      WINS Servers           : -
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