エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNを自動的に削除するためのFlexVolの設定

ボリュームの空きスペースが特定のしきい値を下回った場合に、自動削除を有効にしたFlexCloneファイルとFlexClone LUNが自動的に削除されるようにFlexVolを設定できます。

要件
  • FlexVolがFlexCloneファイルとFlexClone LUNを含んでいて、かつオンラインになっている必要があります。

  • FlexVolが読み取り専用ボリュームでないことが必要です。

手順
  1. volume snapshot autodelete modify コマンドを使用して、FlexVol内のFlexCloneファイルとFlexClone LUNの自動削除を有効にします。

    • -trigger パラメーターには、 volume または snap_reserve を指定できます。

    • -destroy-list パラメーターには、削除するクローンのタイプが1つだけであるかに関係なく、常に lun_clone,file_clone を指定する必要があります。
      次の例は、ボリュームvol1でFlexCloneファイルとFlexClone LUNの自動削除を有効にし、ボリュームの25%が空きスペースになるまでスペースが再生されるように指定します。

      cluster1::> volume snapshot autodelete modify -vserver vs1 -volume vol1 -enabled true -commitment disrupt -trigger volume -target-free-space 25 -destroy-list lun_clone,file_clone
      
      Volume modify successful on volume:vol1

      FlexVolで自動削除を有効にする際に -commitment パラメーターの値を destroy に設定すると、 -autodelete パラメーターが true に設定されているすべてのFlexCloneファイルとFlexClone LUNが、ボリュームの空きスペースが指定のしきい値を下回った場合に削除される可能性があります。ただし、 -autodelete パラメーターが false に設定されているFlexCloneファイルとFlexClone LUNは削除されません。

  2. volume snapshot autodelete show コマンドを使用して、FlexVolでFlexCloneファイルとFlexClone LUNの自動削除が有効になっているかを確認します。

    次の例では、ボリュームvol1でFlexCloneファイルとFlexClone LUNの自動削除が有効になっています。

    cluster1::> volume snapshot autodelete show -vserver vs1 -volume vol1
    
             Vserver Name: vs1
              Volume Name: vol1
              Enabled: true
               Commitment: disrupt
             Defer Delete: user_created
             Delete Order: oldest_first
      Defer Delete Prefix: (not specified)*
        Target Free Space: 25%
                  Trigger: volume
         Destroy List: lun_clone,file_clone
    Is Constituent Volume: false
  3. 次の手順を実行して、ボリューム内の削除対象とするFlexCloneファイルとFlexClone LUNの自動削除を有効にします。

    1. volume file clone autodelete コマンドを使用して、特定のFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNの自動削除を有効にします。

      volume file clone autodelete コマンドで -force パラメーターを指定することで、特定のFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNを強制的に自動削除するように設定できます。

      次の例では、ボリュームvol1に含まれるFlexClone LUN lun1_cloneの自動削除が有効になっていす。

      cluster1::> volume file clone autodelete -vserver vs1 -clone-path /vol/vol1/lun1_clone -enabled true

      FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの作成時に自動削除を有効にできます。

    2. volume file clone show-autodelete コマンドを使用して、FlexCloneファイルまたはFlexClone LUNで自動削除が有効になっていることを確認します。

      次の例では、FlexClone LUN lun1_cloneで自動削除が有効になっています。

      cluster1::> volume file clone show-autodelete -vserver vs1 -clone-path vol/vol1/lun1_clone
      
      															Vserver Name: vs1
      															Clone Path: vol/vol1/lun1_clone
      															**Autodelete Enabled: true**

    上記のコマンドの使用方法については、各コマンドのマニュアル ページを参照してください。

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