ONTAP 9.13

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ハードウェア アシスト テイクオーバーの仕組み

ハードウェア アシスト テイクオーバー機能はデフォルトで有効になっており、ノードのリモート管理デバイス(サービス プロセッサー)を使用してテイクオーバー処理を高速化します。

リモート管理デバイスは、障害を検出すると、パートナーのハートビートの停止がONTAPで認識されるのを待たずに、すぐにテイクオーバーを開始します。この機能が有効になっていない状態で障害が発生すると、パートナーは、ノードからハートビートが届かなくなったことを認識するまで待機し、ハートビートがなくなったことを確認してからテイクオーバーを開始します。

ハードウェア アシスト テイクオーバー機能は、次のプロセスを使用してこの待機時間を回避します。

  1. リモート管理デバイスが、特定の種類の障害についてローカル システムを監視します。

  2. 障害が検出されると、リモート管理デバイスが即座にパートナー ノードにアラートを送信します。

  3. アラートを受け取ったパートナーが、テイクオーバーを開始します。

ハードウェア アシスト テイクオーバーをトリガーするイベント

パートナー ノードは、リモート管理デバイス(サービス プロセッサー)から受け取ったアラートの種類に応じてテイクオーバーを実行します。

アラート

テイクオーバーを開始するかどうか

説明

abnormal_reboot

×

ノードの異常リブートが発生しました。

l2_watchdog_reset

システムのwatchdogハードウェアがL2リセットを検出しました。
システムのCPUから応答がないことをリモート管理デバイスが検出し、システムをリセットしました。

loss_of_heartbeat

×

リモート管理デバイスがノードからハートビート メッセージを受信していません。
このアラートの対象は、HAペアのノード間のハートビート メッセージではなく、ノードとローカルのリモート管理デバイスの間のハートビート メッセージです。

periodic_message

×

定期的なメッセージは、通常のハードウェア アシスト テイクオーバー処理の実行中に送信されます。

power_cycle_via_sp

リモート管理デバイスがシステムの電源をリセット(オフのあとにオン)しました。

power_loss

ノードの電源が喪失しました。
リモート管理デバイスには、電源喪失時に一時的に電力を供給する電源装置が備わっているため、パートナー ノードに電源喪失を通知することができます。

power_off_via_sp

リモート管理デバイスがシステムの電源をオフにしました。

reset_via_sp

リモート管理デバイスがシステムをリセットしました。

test

×

テスト メッセージは、ハードウェア アシスト テイクオーバー処理を確認するために送信されます。

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