エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

計画外のフェイルオーバー処理からのリカバリー

自動計画外のフェイルオーバー(AUFO)処理は、プライマリー クラスタが停止しているか分離されている場合に実行されます。ONTAP Mediatorは、フェールオーバーが発生したことを検出し、セカンダーリクラスタへの計画外のフェイルオーバーを実行します。セカンダリー クラスタがプライマリーに変換されてクライアントへのデータの提供を開始します。この処理は、ONTAP Mediatorが使用されている場合にのみ実行されます。

自動計画外のフェイルオーバーが実行されたあと、ホストのLUN I/Oパスを再スキャンしてI/Oパスの損失がないことを確認することが重要です。

計画外フェイルオーバー後の保護関係の再確立

保護関係は、ONTAP System ManagerまたはONTAP CLIを使用して再確立できます。

ONTAP System Manager
手順
ONTAP 9.8~9.14.1では、SnapMirror Active SyncはSnapMirror Business Continuity(SM-BC)と呼びます。
  1. [保護] > [リレーションシップ]の順に選択し、関係の状態が「InSync」と表示されるまで待ちます。

  2. 元のソースクラスタで操作を再開するには、kabobアイコン をクリックし、 [フェイルオーバー]を選択します。

CLI

自動計画外のフェイルオーバーのステータスは、snapmirror failover showコマンドを使用して監視できます。

例:

ClusterB::> snapmirror failover show -instance
Start Time: 9/23/2020 22:03:29
         Source Path: vs1:/cg/scg3
    Destination Path: vs3:/cg/dcg3
     Failover Status: completed
        Error Reason:
            End Time: 9/23/2020 22:03:30
Primary Data Cluster: cluster-2
Last Progress Update: -
       Failover Type: unplanned
  Error Reason codes: -

フェイルオーバー後のファンアウト構成での保護の再開

ONTAP 9.15.1以降では、SnapMirror Active Syncで、フェイルオーバー後のファンアウト レッグの自動再設定がサポートされます。詳細については、「ファンアウト構成」を参照してください。

ONTAP 9.14.1以前を使用しており、SnapMirror Active Sync関係にあるセカンダリー クラスタでフェイルオーバーが発生すると、SnapMirror Asynchronousデスティネーションが健全な状態ではなくなります。SnapMirror Asynchronousエンドポイントとの関係を削除してから再作成し、保護を手動でリストアする必要があります。

手順
  1. フェイルオーバーが完了したことを確認します。
    snapmirror failover show

  2. SnapMirror Asynchronousエンドポイントで、ファンアウト エンドポイントを削除します。
    snapmirror delete -destination-path destination_path

  3. 第3のサイトで、新しいSnapMirror Active Syncプライマリー ボリュームと非同期ファンアウトのデスティネーション ボリューム間にSnapMirror Asynchronous関係を作成します。
    snapmirror create -source-path source_path -destination-path destination_path -policy MirrorAllSnapshots -schedule schedule

  4. 関係を再同期します。
    snapmirror resync -destination-path destination_path

  5. 関係のステータスと健全性を確認します。
    snapmirror show

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