ONTAP 9.13

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AutoSupportのセットアップ

富士通のサポートまたは社内のサポート部門にAutoSupport情報を送信するかどうかおよびその方法を管理し、その設定が正しいことをテストできます。

タスク概要

クラスタのすべてのノードで同時にAutoSupportを有効にし、設定を変更することができます。新しいノードがクラスタに追加された場合、クラスタのAutoSupport設定が自動的に継承されます。各ノードで設定を個別に更新する必要はありません。

system node autosupport modify コマンドはクラスタ全体に対して実行されます。-node オプションを指定した場合でも、クラスタ内のすべてのノードでAutoSupport設定が変更されます。このオプションは無視されますが、CLIの下位互換性を維持するために残されています。

デフォルトでは、各ノードでAutoSupportが有効になっており、HTTPS転送プロトコルを使用して富士通のサポートにメッセージを送信できます。

手順
  1. AutoSupportが有効になっていることを確認します。

    system node autosupport modify -state enable
  2. 富士通のサポートがAutoSupportメッセージを受信できるようにするには、次のコマンドを使用します。

    system node autosupport modify -support enable

    AutoSupportで大容量ファイル(コア ダンプ ファイルやパフォーマンス アーカイブ ファイルなど)を富士通のサポートまたは指定のURLにアップロードする場合は、このオプションを有効にする必要があります。

  3. 富士通のサポートがAutoSupportメッセージを受信できるようになっている場合は、メッセージに使用する転送プロトコルを指定します。

    次のオプションから選択できます。

    実行する処理

    system node autosupport modify コマンドのパラメーター設定

    デフォルトのHTTPSプロトコルを使用する

    1. -transporthttps に設定します。

    2. プロキシを使用する場合は、-proxy-url をプロキシのURLに設定します。 この設定では、大容量ファイルのアップロードがサポートされます。

    SMTPよりも推奨されるHTTPを使用する

    1. -transporthttp に設定します。

    2. プロキシを使用する場合は、-proxy-url をプロキシのURLに設定します。 この設定では、大容量ファイルのアップロードがサポートされます。

    SMTPを使用する

    -transportsmtp に設定します。

    この設定では、大容量ファイルのアップロードはサポートされません。

  4. 社内のサポート部門またはサポート パートナーにAutoSupportメッセージを送信するには、次の操作を実行します。

    1. 社内部門の受信者を特定するには、system node autosupport modify コマンドの次のパラメーターを設定します。

      設定するパラメーター

      設定内容

      -to

      重要なAutoSupportメッセージの受信者として、社内サポート部門の個別Eメール アドレスまたは配信リストをカンマで区切って最大5件指定

      -noteto

      重要なAutoSupportメッセージのモバイル版の受信者として、社内サポート部門の個別Eメール アドレスまたは配信リストをカンマで区切って最大5件指定

      -partner-address

      すべてのAutoSupportメッセージの受信者として、サポート パートナー内の個別Eメール アドレスまたは配信リストをカンマで区切って最大5件指定

    2. system node autosupport destinations show コマンドを使用して、アドレスが正しく設定されたことを確認します。

  5. メッセージを社内のサポート部門に送信するか、富士通のサポートへのメッセージにSMTP転送を選択する場合は、system node autosupport modify コマンドの次のパラメーターを設定してSMTPを設定します。

    • -mail-hosts に、カンマで区切って1つまたは複数のメール ホストを設定します。

      最大5件のメール ホストを設定できます。

      各メール ホストのポートを設定するには、メール ホスト名に続けてコロンとポート番号を入力します。たとえば、mymailhost.example.com:5678 のように設定します。5678はメール ホストのポートです。

    • -from に、AutoSupportメッセージを送信するEメール アドレスを設定します。

  6. DNSを設定します。

  7. オプション:特定の設定を変更する場合は、コマンドのオプションを追加します。

    実行する処理

    system node autosupport modify コマンドのパラメーター設定

    メッセージ内の機密データの削除、マスキング、またはエンコーディングによってプライベート データを非表示にする

    -remove-private-datatrue に設定します。 falsetrue に変更すると、AutoSupportの履歴と関連するファイルがすべて削除されます。

    定期的なAutoSupportメッセージでのパフォーマンス データの送信を停止する

    -perffalse に設定します。

  8. system node autosupport show コマンドで -node パラメーターを指定して、設定全体を確認します。

  9. system node autosupport check show コマンドを使用して、AutoSupport処理を確認します。

    問題が報告された場合は、system node autosupport check show-details コマンドを使用して詳細を確認します。

  10. AutoSupportメッセージが送受信されていることをテストします。

    1. system node autosupport invoke コマンドの -type パラメーターを test に設定して実行します。

      cluster1::> system node autosupport invoke -type test -node node1
    2. 富士通がAutoSupportメッセージを受信していることを確認します。

      system node autosupport history show -node local

      最新のAutoSupportの送信メッセージのステータスは、適切なすべてのプロトコルの宛先で最終的には sent-successful に変わります。

    3. オプション:AutoSupportメッセージが社内のサポート部門やサポート パートナーに届いているかどうかを確認するには、system node autosupport modify コマンドの -to-noteto、または -partner-address パラメーターで設定したアドレスのEメールをチェックします。

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