ONTAP 9.13

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増分チェーンとは

増分チェーンとは、同じパスに対する一連の増分バックアップです。バックアップでは任意の時点で任意のレベルを指定できるため、バックアップとリストアを効率的に実行するには、増分チェーンについて理解しておく必要があります。31レベルの増分バックアップ処理を実行できます。

増分チェーンには次の2種類があります。

  • 連続的増分チェーンは、レベル0から始まり、1ずつ増えていく連続した増分バックアップです。

  • 非連続的増分チェーンは、「0、2、3、1、4」のように増分バックアップの各回でレベルがスキップされていたり、連続していなかったりするものです。よくある例としては「0、1、1、1」や「0、1、2、1、2」があります。

増分バックアップでは、よりレベルが低い最新のバックアップがベースとして使用されます。たとえば、0、2、3、1、4という一連のバックアップ レベルには、「0、2、3」と「0、1、4」の2つの増分チェーンがあります。次の表に、増分バックアップのベースを示します。

バックアップ順 増分レベル 増分チェーン ベース バックアップ対象ファイル

1

0

両方

ストレージ システム上のファイル

バックアップ パスのすべてのファイル

2

2

0、2、3

レベル0バックアップ

レベル0バックアップ以降に作成されたバックアップ パスのファイル

3

3

0、2、3

レベル2バックアップ

レベル2バックアップ以降に作成されたバックアップ パスのファイル

4

1

0、1、4

レベル0バックアップ(レベル1バックアップよりもレベルが低く最新であるため)

レベル0バックアップ以降に作成されたバックアップ パスのファイル(レベル2とレベル3のバックアップ ファイルを含む)

5

4

0、1、4

レベル1バックアップ(指定されたレベルより低く、レベル0、レベル2、レベル3のバックアップよりも新しいため)

レベル1バックアップ以降に作成されたファイル

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