ONTAP 9.13

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ダンプ エンジンでバックアップされるデータの種類

ダンプ エンジンを使用すると、データをテープにバックアップして災害やコントローラーの停止から保護できます。ダンプ エンジンでは、ファイル、ディレクトリー、qtree、ボリューム全体などのデータ オブジェクトだけでなく、各ファイルに関するさまざまな種類の情報もバックアップできます。ダンプ エンジンでバックアップできるデータの種類と考慮する必要がある制約を理解しておくと、ディザスタ リカバリーのアプローチを計画する際に役立ちます。

ダンプ エンジンでは、ファイルのデータをバックアップする以外に、必要に応じて、各ファイルの次の情報をバックアップできます。

  • UNIX GID、所有者のUID、およびファイルのアクセス権

  • UNIXのアクセス時間、作成時間、および更新時間

  • ファイル タイプ

  • ファイル サイズ

  • DOS名、DOS属性、および作成時間

  • 1,024個のアクセス制御エントリ(ACE)を含むACL

  • qtree情報

  • ジャンクション パス

ジャンクション パスはシンボリック リンクとしてバックアップされます。

  • LUNおよびLUNクローン

    LUNオブジェクト全体をバックアップできますが、LUNオブジェクト内の個別のファイルをバックアップすることはできません。同様に、LUNオブジェクト全体をリストアできますが、LUNオブジェクト内の個別のファイルをリストアすることはできません。

    ダンプ エンジンでバックアップしたLUNクローンは、独立したLUNになります。

  • VM-alignedファイル

データをボリュームにリストアする場合は、リストア対象のLUNでクライアントI/Oが制限されます。LUNに関するこの制限が解除されるのは、ダンプ リストア処理が完了した場合のみです。同様に、SnapMirrorによる単一ファイルまたはLUNのリストア処理中は、リストア対象のファイルとLUNでクライアントI/Oが制限されます。この制限が解除されるのは、単一ファイルまたはLUNのリストア処理が完了した場合のみです。ダンプ リストアまたはSnapMirrorによる単一ファイルまたはLUNのリストア処理を実行中のボリュームでダンプ バックアップが実行される場合は、クライアントI/Oが制限されているファイルまたはLUNがバックアップに含まれません。クライアントI/Oの制限が解除されると、これらのファイルまたはLUNは後続のバックアップ処理に含まれます。

SnapVaultセカンダリー ボリュームまたはVolume SnapMirrorデスティネーションをテープにバックアップする場合は、ボリュームのデータだけがバックアップされます。関連するメタデータはバックアップされません。したがって、ボリュームをリストアしようとすると、そのボリュームのデータのみがリストアされます。Volume SnapMirror関係に関する情報はバックアップで使用できないので、リストアされません。

Windows NTのアクセス権しかないファイルをダンプし、UNIXスタイルのqtreeまたはボリュームにリストアした場合、リストアされたファイルには、そのqtreeまたはボリュームに対するUNIXのデフォルトのアクセス権が付与されます。

UNIXのアクセス権しかないファイルをダンプし、NTFSスタイルのqtreeまたはボリュームにリストアした場合、リストアされたファイルには、そのqtreeまたはボリュームに対するWindowsのデフォルトのアクセス権が付与されます。

それ以外の場合は、ダンプとリストア後もアクセス権は維持されます。

VM-alignedファイルと vm-align-sector オプションをバックアップできます。VM-alignedファイルの詳細については、「論理ストレージ管理ガイド」を参照してください。

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