ONTAP 9.13

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ウイルススキャン

ストレージ システムに統合されたウイルス対策機能を使用して、ウイルスやその他の悪意のあるプログラムからデータを保護することができます。業界最高クラスの他社製ウイルス対策ソフトウェアとONTAPの機能を組み合わせたONTAPのウイルススキャン(Vscan)では、スキャン対象のファイルやスキャンを実行するタイミングを必要に応じて柔軟に制御できます。

スキャン処理は、サードパーティ ベンダーのウイルス対策ソフトウェアをホストする外部サーバーで実行されます。富士通が提供し、外部サーバーにインストールされる ONTAP Antivirus Connector が、ストレージ システムとウイルス対策ソフトウェア間の通信を処理します。

  • オンアクセス スキャンを使用すると、クライアントがSMB経由でファイルを開く、読み取る、名前を変更する、閉じるたびにウイルス チェックを実行できます。ファイル処理は、外部サーバーからファイルのスキャン ステータスがレポートされるまで中断されます。ファイルがすでにスキャンされている場合、ONTAPはファイル処理を許可します。スキャンされていない場合はサーバーからのスキャンを要求します。

    オンアクセス スキャンは、NFSではサポートされません。

  • オンデマンド スキャンを使用すると、ファイルのウイルス チェックをただちにまたはスケジュールに基づいて実行できます。たとえば、ピーク時を避けてスキャンを実行する場合などに便利です。外部サーバーはチェックしたファイルのスキャン ステータスを更新するため、SMB経由で次回それらのファイルがアクセスされたときには(ファイルが変更されていなければ)ファイル アクセス レイテンシが低減されます。

    オンデマンド スキャンは、NFS経由でのみエクスポートされたボリュームも含め、SVMネームスペース内のすべてのパスに対して使用できます。

一般的には、SVMに対して両方のスキャン モードを有効にします。どちらのモードでも、感染したファイルにはウイルス対策ソフトウェアで設定した処理が実行されます。

ディザスタ リカバリー構成とMetroCluster構成でのウイルススキャン

ディザスタ リカバリー構成およびMetroCluster構成では、ローカル クラスタとパートナー クラスタのそれぞれに対してVscanサーバーを個別に設定する必要があります。

virus scanning

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