ONTAP 9.13

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SnapManager for Hyper-VによるHyper-V over SMBのリモートVSSベースのバックアップの管理方法

SnapManager for Hyper-Vを使用して、リモートVSSベースのバックアップ サービスを管理できます。スペース効率に優れたバックアップセットを作成するには、SnapManager for Hyper-Vで管理されているバックアップ サービスを使用すると役立ちます。

SnapManager for Hyper-Vで管理されているバックアップの最適化には、次のようなものがあります。

  • SnapDriveとONTAPの統合により、SMB共有の場所を検出する際のパフォーマンスが最適化されます。

    ONTAPは、共有が存在するボリュームの名前をSnapDriveに提供します。

  • SnapManager for Hyper-Vは、シャドウ コピー サービスでコピーする必要があるSMB共有内の仮想マシン ファイルのリストを指定します。

    仮想マシン ファイルの対象リストを指定することにより、シャドウ コピー サービスで、共有内のすべてのファイルのシャドウ コピーを作成する必要がなくなります。

  • Storage Virtual Machine(SVM)に、SnapManager for Hyper-Vがリストアに使用するためのSnapshotコピーが保持されます。

    バックアップ フェーズはありません。バックアップは、スペース効率に優れたSnapshotコピーです。

SnapManager for Hyper-Vは、次のプロセスを使用して、Hyper-V over SMBのバックアップとリストアの機能を提供します。

  1. シャドウ コピー処理の準備

    SnapManager for Hyper-VアプリケーションのVSSクライアントが、シャドウ コピー セットを設定します。VSSクライアントは、どの共有をシャドウ コピー セットに含めるかに関する情報を収集し、この情報をONTAPに提供します。セットには1つ以上のシャドウ コピーが含まれる場合があり、1つのシャドウ コピーが1つの共有に対応します。

  2. シャドウ コピー セットの作成(自動リカバリーが使用される場合)

    シャドウ コピー セットに含まれている共有ごとに、ONTAPがシャドウ コピーを作成し、シャドウ コピーを書き込み可能にします。

  3. シャドウ コピー セットの公開

    ONTAPによって作成されたシャドウ コピーがSnapManager for Hyper-Vに公開され、アプリケーションのVSSライターが自動リカバリーを実行できるようになります。

  4. シャドウ コピー セットの自動リカバリー

    シャドウ コピー セットの作成中に、バックアップ セットに含まれているファイルにアクティブな変更が発生する時間帯があります。アプリケーションのVSSライターは、シャドウ コピーを更新して、バックアップ前に完全な整合性が確保された状態にする必要があります。

    自動リカバリーの実行方法はアプリケーションに固有です。リモートVSSはこのフェーズには関連しません。

  5. シャドウ コピー セットの完了とクリーンアップ

    自動リカバリーの完了後に、VSSクライアントがONTAPに通知します。シャドウ コピー セットが読み取り専用になり、バックアップできる状態になります。バックアップにSnapManager for Hyper-Vを使用する場合は、Snapshotコピー内のファイルがバックアップになるため、バックアップ フェーズでは、バックアップ セット内の共有を含むボリュームごとにSnapshotコピーが作成されます。バックアップが完了したら、シャドウ コピー セットがCIFSサーバーから削除されます。

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