エフサステクノロジーズ株式会社

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ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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ノード間のスループットとレイテンシの確認

network test-path コマンドを使用して、ネットワークのボトルネックを特定したり、ノード間のネットワーク パスのパフォーマンスを事前に確認したりできます。このコマンドはクラスタ間のノード間でもクラスタ内のノード間でも実行できます。

要件
  • このタスクを実行するには、クラスタ管理者である必要があります。

  • このタスクには、advanced権限レベルのコマンドが必要です。

  • クラスタ間のパスの場合、ソース クラスタとデスティネーション クラスタがピアリングされている必要があります。

タスク概要

ノード間のネットワーク パフォーマンスが、パス構成に対して期待される値にならない場合があります。たとえば、ソース クラスタとデスティネーション クラスタの間のリンクが10GbEの場合でも、SnapMirrorレプリケーション処理による大量のデータ転送では1Gbpsの伝送速度が観察されることがあります。

network test-path コマンドを使用して、ノード間のスループットとレイテンシを測定することができます。このコマンドはクラスタ間のノード間でもクラスタ内のノード間でも実行できます。

このテストはネットワーク パスが一杯になるまでデータを投入するため、システムがビジーでなく、ノード間にネットワーク トラフィックが集中していないときに実行してください。テストは10秒後にタイムアウトします。このコマンドはONTAP 9のノード間でのみ実行できます。

session-type は、ネットワーク パスで実行する処理を指定するオプションです。たとえば、「AsyncMirrorRemote」は、リモート デスティネーションへのSnapMirrorレプリケーションを示します。タイプによってテストで使用されるデータの量が決まります。次の表に、セッション タイプを示します。

セッション タイプ

説明

AsyncMirrorLocal

同じクラスタのノード間のSnapMirrorに使用

AsyncMirrorRemote

異なるクラスタのノード間のSnapMirrorに使用(デフォルト)

RemoteDataTransfer

同じクラスタのノード間のリモート データ アクセスに使用(別のノードのボリュームに格納されたファイルを取得するためのノードへのNFS要求など)

手順
  1. advanced権限レベルに切り替えます。

    set -privilege advanced

  2. ノード間のスループットとレイテンシを測定します。

    network test-path -source-node source_nodename |local -destination-cluster destination_clustername -destination-node destination_nodename -session-type Default|AsyncMirrorLocal|AsyncMirrorRemote|SyncMirrorRemote|RemoteDataTransfer

    ソース ノードはローカル クラスタのノードである必要があります。デスティネーション ノードはローカル クラスタまたはピア クラスタから選択できます。-source-node の値として「local」を指定すると、コマンドを実行しているノードが指定されます。

    次のコマンドは、ローカル クラスタの node1cluster2node3 の間で、SnapMirrorタイプのレプリケーション処理のスループットとレイテンシを測定します。

    cluster1::> network test-path -source-node node1 -destination-cluster cluster2 -destination-node node3 -session-type AsyncMirrorRemote
    Test Duration:      10.88 secs
    Send Throughput:    18.23 MB/sec
    Receive Throughput: 18.23 MB/sec
    MB sent:            198.31
    MB received:        198.31
    Avg latency in ms:  2301.47
    Min latency in ms:  61.14
    Max latency in ms:  3056.86
  3. admin権限に戻ります。

    set -privilege admin

終了後の操作

パス構成に対して期待される値を得られない場合は、ノードのパフォーマンス統計の確認、ツールを使用したネットワークの問題の切り分け、スイッチ設定の確認などを行います。

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