エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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サイトBとMediator間のリンクが停止してサイトAが停止する

ONTAP Mediatorの接続を確認するには、snapmirror mediator showコマンドを使用します。接続ステータスが到達不能で、サイトBがサイトAに到達できない場合は、次のような出力が表示されます。「解決策」の手順に従って、接続をリストアしてください。

例:
cluster::*> snapmirror mediator show
Mediator Address Peer Cluster     Connection Status Quorum Status
---------------- ---------------- ----------------- -------------
10.237.86.17     C1_cluster       unreachable       true
SnapMirror consistency group relationship status is out of sync.

C2_cluster::*> snapmirror show -expand
Source            Destination Mirror  Relationship   Total             Last
Path        Type  Path        State   Status         Progress  Healthy Updated
----------- ---- ------------ ------- -------------- --------- ------- --------
vs0:/cg/src_cg_1 XDP vs1:/cg/dst_cg_1 Snapmirrored OutOfSync - false   -
vs0:zrto_cg_655724_188a_RW1 XDP vs1:zrto_cg_655755_188c_DP1 Snapmirrored OutOfSync - false -
vs0:zrto_cg_655733_188a_RW2 XDP vs1:zrto_cg_655762_188c_DP2 Snapmirrored OutOfSync - false -
vs0:zrto_cg_655739_188b_RW1 XDP vs1:zrto_cg_655768_188d_DP1 Snapmirrored OutOfSync - false -
vs0:zrto_cg_655748_188b_RW2 XDP vs1:zrto_cg_655776_188d_DP2 Snapmirrored OutOfSync - false -
5 entries were displayed.

Site B cluster is unable to reach Site A.
C2_cluster::*> cluster peer show
Peer Cluster Name         Cluster Serial Number Availability   Authentication
------------------------- --------------------- -------------- --------------
C1_cluster 			  1-80-000011           Unavailable    ok
解決策

フェイルオーバーを強制的に実行してサイトBからのI/Oを可能にし、サイトBからサイトAへのRTOゼロの関係を確立します。次の手順に従って、サイトBで強制的にフェイルオーバーを実行します。

  1. この整合性グループに属するすべてのLUNのサイトBへのマッピングを解除します。

  2. forceオプションを使用して、SnapMirror整合性グループ関係を削除します。

  3. 整合性グループの構成ボリュームに対してSnapMirror breakコマンド(snapmirror break -destination_path svm:_volume_)を入力して、ボリュームをDPからRWに変換し、サイトBからのI/Oを可能にします。

    整合性グループ内の各関係に対して、SnapMirror breakコマンドを実行する必要があります。たとえば、整合性グループ内にボリュームが3つある場合は、ボリュームごとにコマンドを実行します。

  4. サイトAのノードをブートして、サイトBからサイトAへのRTOゼロの関係を作成します。

  5. サイトAでrelationship-info-onlyを使用して整合性グループを解放し、共通のSnapshotコピーは保持して、整合性グループに属するLUNのマッピングを解除します。

  6. SyncポリシーまたはAsyncポリシーを使用してボリューム レベルの関係を設定し、サイトAのボリュームをRWからDPに変換します。

  7. snapmirror resyncコマンドを実行して関係を同期します。

  8. サイトAでSyncポリシーが設定されたSnapMirror関係を削除します。

  9. サイトBでSyncポリシーが設定されたSnapMirror関係をrelationship-info-only trueを使用して解放します。

  10. サイトBからサイトAへの整合性グループ関係を作成します。

  11. ソース クラスタから、整合性グループを再同期します。整合性グループの状態が同期中になっていることを確認します。

  12. ホストのLUN I/Oパスを再スキャンして、LUNへのすべてのパスをリストアします。

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