エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

SANホスト側のスペース管理

シンプロビジョニング環境において、ホスト ファイルシステムで解放されたスペースをストレージ システム側で管理するプロセスを担っているのがホスト側のスペース管理です。

ホスト ファイルシステムでは、新しいデータの格納に利用できるブロックはどれか、また、有効なデータを含んでいるため上書きしてはならないブロックはどれかを追跡するための情報がメタデータに記録されます。このメタデータはLUN内に格納されています。ホスト ファイルシステム内でファイルが削除されると、ファイルシステムのメタデータが更新され、削除されたファイルのブロックが空きスペースとしてマークされます。ファイルシステム内の合計空きスペースが再計算され、新しく解放されたブロック分のスペースが組み入れられます。一方、ストレージ システム側では、こうしたメタデータの更新が、ホストによって実行される他の書き込みとまったく相違ないものとして認識されます。このため、ストレージ システム側では、削除が行われた事実が検知されません。

その結果、ホスト側と基盤のストレージ システム側で報告される空きスペース容量に不一致が生じます。たとえば、新しくプロビジョニングされた200GBのLUNがストレージ システムによってホストに割り当てられているとします。この場合、ホストとストレージ システムの双方で、200GBの空きスペースが報告されます。ここでホストに100GBのデータが書き込まれた場合、この時点では、ホストもストレージ システムも、使用済みスペースが100GB、未使用スペースが100GBと報告します。

次に、ホストから50GBのデータが削除されます。このとき、ホスト側では使用済みスペースが50GB、未使用スペースが150GBであると報告されます。一方、ストレージ システム側で報告される数値は、依然として使用済みスペース100GB、未使用スペース100GBとなります。

ホスト側のスペース管理では、さまざまな方法を使用して、ホストとストレージ システム間のスペースの差分を調整します。

SnapCenterによるホスト管理の簡易化

SnapCenterソフトウェアを使用すると、iSCSIストレージやFCストレージに関連する管理作業とデータ保護作業を簡単に行うことができます。SnapCenterは、WindowsとUNIXホストに対応するオプションの管理パッケージです。

SnapCenterソフトウェアを使用すると、複数のストレージ システムに分散されたストレージ プールから簡単に仮想ディスクを作成することができます。また、ストレージのプロビジョニング タスクを自動化し、ホスト データと整合性のあるSnapshotコピーおよびそのクローンの作成プロセスを簡易化できます。

SnapCenterの詳細については、Fujitsuの製品ドキュメントを参照してください。

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