ONTAP 9.13

to English version

SAN環境でのSnapVaultバックアップの設定と使用 - 概要

SAN環境でSnapVaultを設定し、使用する方法は、NAS環境の場合とほぼ同じですが、SAN環境でLUNをリストアする場合は、いくつか特別な手順を踏む必要があります。

SnapVaultバックアップには、ソース ボリュームの読み取り専用コピーのセットが含まれています。SAN環境では、必ず、個々のLUNではなくボリューム全体をSnapVaultセカンダリー ボリュームにバックアップします。

LUNがあるプライマリー ボリュームと、Snapshotバックアップとして動作するセカンダリー ボリュームとの間にSnapVault関係を作成し、初期化する手順は、ファイル プロトコルに使われるFlexVolでの手順と同じです。この手順の詳細については、CLIによるデータ保護 - 概要を参照してください。

Snapshotコピーを作成してSnapVaultセカンダリー ボリュームにコピーする前に、LUNがバックアップされ、一貫した状態であることを確認することが重要です。Snapshotコピーの作成をSnapCenterで自動化すると、バックアップされたLUNが確実に過不足なく、元のアプリケーションで使用可能な状態になります。

SnapVaultセカンダリー ボリュームからLUNをリストアする場合には、3つの基本の選択肢があります。

  • SnapVaultセカンダリー ボリュームからLUNを直接マッピングし、ホストをLUNに接続してLUNの内容にアクセスできます。

    このLUNは読み取り専用であり、SnapVaultバックアップ内の最新のSnapshotコピーからのみマッピングできます。永続的予約およびその他のLUNのメタデータは失われます。必要に応じて、元のLUNに引き続きアクセス可能であれば、ホスト上でコピー プログラムを使用してLUNの内容を元のLUNにコピーできます。

    コピーしたLUNのシリアル番号は、元のLUNのものとは異なります。

  • SnapVaultセカンダリー ボリューム内の任意のSnapshotコピーを、新しい読み書き可能ボリュームにクローニングします。

    続いて、ボリューム内の任意のLUNをマッピングし、ホストをLUNに接続してLUNの内容にアクセスできます。必要に応じて、元のLUNに引き続きアクセス可能であれば、ホスト上でコピー プログラムを使用してLUNの内容を元のLUNにコピーできます。

  • SnapVaultセカンダリー ボリューム内の任意のSnapshotコピーから、LUNが含まれているボリューム全体をリストアできます。

    ボリューム全体をリストアすると、ボリューム内のすべてのLUNとすべてのファイルが置き換えられます。そのSnapshotコピーの作成時点よりあとに作成された新しいLUNはすべて失われます。

    LUNでは、マッピング、シリアル番号、UUID、永続的予約が維持されます。

Top of Page