エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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ライセンス タイプとライセンス方式

ライセンス タイプとライセンス方式について理解しておくと、クラスタのライセンスを管理する際に役に立ちます。

ライセンス タイプ

パッケージは、次のライセンス タイプを1つ以上クラスタにインストールします。system license show コマンドを実行すると、パッケージに対してインストールされているライセンス タイプが表示されます。

  • 標準ライセンス(license

    標準ライセンスはノード ロック ライセンスです。特定のシステム シリアル番号(コントローラーのシリアル番号とも呼ばれる)を持つノードに対して発行されます。標準ライセンスは、シリアル番号が一致するノードに対してのみ有効です。

    標準ノード ロック ライセンスをインストールすると、そのノードで、ライセンスされた機能を使用できるようになります。ライセンスされた機能をクラスタで使用するには、少なくとも1つのノードで、その機能のライセンスが有効になっている必要があります。機能の使用権がないノードでライセンス機能を使用すると、ライセンス違反となる場合があります。

  • サイト ライセンス(site

    サイト ライセンスは、特定のシステム シリアル番号に関連付けられません。サイト ライセンスをインストールすると、クラスタ内のすべてのノードで、ライセンスされた機能を使用できるようになります。system license show コマンドを実行すると、該当するクラスタ シリアル番号のサイト ライセンスが表示されます。

    サイト ライセンスがあるクラスタからノードを削除した場合、そのノードはサイト ライセンスを保持できず、ライセンスされた機能を使用できなくなります。また、サイト ライセンスのあるクラスタにノードを追加した場合、そのノードには自動的にサイト ライセンスが付与され、ライセンスされた機能を使用できるようになります。

  • 評価用ライセンス(demo

    評価用ライセンスは、一定期間(system license show コマンドで表示可能)が経過すると失効する一時的なライセンスです。評価用ライセンスを使用すれば、ライセンスを購入せずに特定のソフトウェア機能を試すことができます。このライセンスはクラスタ全体のライセンスです。ノードの特定のシリアル番号には関連付けられません。

    パッケージの評価用ライセンスがあるクラスタからノードを削除した場合、そのノードは評価用ライセンスを保持できません。

ライセンス方式

1つのパッケージに対して、クラスタ全体のライセンス(site タイプまたは demo タイプ)とノード ロック ライセンス(license タイプ)の両方をインストールすることができます。したがって、インストールされたパッケージには、クラスタ内に複数のライセンス タイプが存在する場合があります。ただし、クラスタ側から見た場合、パッケージのライセンス方式は1つだけです。system license status show コマンドの licensed method フィールドには、パッケージに使用されるライセンスが表示されます。このコマンドは、次のようにライセンス方式を判断します。

  • あるパッケージで、クラスタにインストールされているライセンス タイプが1つだけの場合、そのライセンス タイプがライセンス方式となります。

  • クラスタにインストールされているライセンスが1つもないパッケージの場合、ライセンス方式は none です。

  • クラスタにインストールされているライセンス タイプが複数あるパッケージの場合、ライセンス方式はライセンス タイプの優先順位(sitelicensedemo)によって決まります。

    次に例を示します。

    • パッケージにサイト ライセンス、標準ライセンス、評価用ライセンスがある場合、クラスタでのパッケージのライセンス方式は site です。

    • パッケージに標準ライセンスと評価用ライセンスがある場合、クラスタでのパッケージのライセンス方式は license です。

    • パッケージに評価用ライセンスしかない場合、クラスタでのパッケージのライセンス方式は demo です。

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