ONTAP 9.13

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CIFSサーバーでBranchCacheを無効または再度有効にしたときの動作

BranchCacheを設定したあとに、ブランチ オフィスのクライアントがキャッシュされたコンテンツを使用できないようにするには、CIFSサーバーでキャッシュを無効にします。BranchCacheを無効にするときは、それを実行した場合の動作について理解しておく必要があります。

BranchCacheを無効にすると、ONTAPによるハッシュの計算や要求元クライアントへのメタデータの送信が行われなくなります。ただし、ファイル アクセスは中断されません。以降に、BranchCache対応クライアントからアクセスするコンテンツのメタデータ情報を要求すると、Microsoftのエラーが返されます。この場合は、クライアントでもう一度要求を送信して、実際のコンテンツを要求します。これに対する応答として、CIFSサーバーからStorage Virtual Machine(SVM)に格納されている実際のコンテンツが送信されます。

CIFSサーバーでBranchCacheを無効にした後は、SMB共有でBranchCacheの機能が通知されなくなります。新しいSMB接続でデータにアクセスするには、通常のSMB読み取り要求を行います。

BranchCacheは、CIFSサーバーでいつでも再度有効にすることができます。

  • BranchCacheを無効にしてもハッシュ ストアは削除されないため、要求されたハッシュがまだ有効であれば、BranchCacheを再度有効にしたあとに、格納されたハッシュを使用してハッシュの要求に応答することができます。

  • BranchCache対応の共有に対するSMB接続を確立したクライアントで接続を確立した時にBranchCacheが無効になっていたクライアントの場合には、以降にBranchCacheを再度有効にしても、BranchCacheのサポートは有効になりません。

    これは、SMBセッションのセットアップ時に共有に対するBranchCacheのサポートが通知されるからです。BranchCacheを無効にしたときにBranchCache対応の共有に対するセッションを確立していた場合、その共有のキャッシュされたコンテンツを使用するには、いったん切断してから接続し直す必要があります。

CIFSサーバーでBranchCacheを無効にしたあとにハッシュ ストアを保存しておく必要がない場合は、手動で削除することができます。BranchCacheを再度有効にするときは、ハッシュ ストアのディレクトリーが存在することを確認する必要があります。BranchCacheを再度有効にすると、BranchCache対応の共有でBranchCacheの機能が通知されるようになります。BranchCache対応クライアントから新しい要求が行われると、ONTAPで新しいハッシュが作成されます。

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