エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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Hyper-V over SMB構成用のリモートVSSの考慮事項

Hyper-V over SMB構成用のリモートVSSに対応したバックアップ ソリューションを使用する場合は、一定の考慮事項について理解しておく必要があります。

一般的なリモートVSSの考慮事項

  • Microsoftのアプリケーション サーバー1つにつき、最大64の共有を設定できます。

    1つのシャドウ コピー セットに64個を超える共有がある場合、シャドウ コピー処理は失敗します。これはMicrosoftの要件です。

  • アクティブなシャドウ コピー セットは、1台のCIFSサーバーで1つしか許可されません。

    同じCIFSサーバーで別のシャドウ コピー処理を実行中のときは、シャドウ コピー処理が失敗します。これはMicrosoftの要件です。

  • リモートVSSによってシャドウ コピーが作成されるディレクトリー構造内では、ジャンクションは許可されません。

    • 自動リカバリーの場合、共有のトラバース時にジャンクションが見つかると、シャドウ コピーの作成は失敗します。

    • 自動リカバリーではない場合、シャドウ コピーの作成は失敗しませんが、ジャンクションは何も参照しません。

自動リカバリーを行うシャドウ コピーのみに適用されるリモートVSSの考慮事項

一部の制限は、自動リカバリーを行うシャドウ コピーのみに適用されます。

  • シャドウ コピーの作成で許可される最大サブディレクトリー階層は5層です。

    これは、シャドウ コピー サービスによってシャドウ コピー バックアップ セットが作成されるディレクトリー階層です。仮想マシン ファイルを格納するディレクトリーのネスト レベルが5よりも深い場合、シャドウ コピーの作成は失敗します。この目的は、共有のクローニング時におけるディレクトリーのトラバーサルを制限することです。最大ディレクトリー階層はCIFSサーバー オプションを使用して変更できます。

  • ボリューム上に利用可能なスペースが十分ある必要があります。

    利用可能なスペースは、シャドウ コピー バックアップ セットに含まれている共有内のすべてのファイル、ディレクトリー、およびサブディレクトリーによって使用される総スペースと同サイズ以上である必要があります。

  • リモートVSSによってシャドウ コピーが作成されるディレクトリー構造内では、リンクおよび通常以外のファイルは許可されません。

    シャドウ コピーの作成は、そのシャドウ コピーに対応する共有内にリンクまたは通常以外のファイルがある場合には失敗します。これらのリンクおよびファイルは、クローニング プロセスでサポートされていません。

  • ディレクトリーに対するNFSv4 ACLは許可されません。

    シャドウ コピーの作成では、ファイルのNFSv4 ACLは維持されますが、ディレクトリーのNFSv4 ACLは失われます。

  • シャドウ コピー セットの作成に許可される時間は最大60秒です。

    Microsoftの仕様により、シャドウ コピー セットの作成に許可される時間は最大60秒です。この時間内にVSSクライアントでシャドウ コピー セットを作成できなかった場合、シャドウ コピー処理は失敗します。したがって、シャドウ コピー セット内のファイル数には制限があります。バックアップ セットに含めることができる実際のファイル数または仮想マシン数は、一定ではなく、多くの要因に依存するので、お客様の環境ごとに判断する必要があります。

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