エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

DNSサービスの設定(ONTAP 9.8以降)

NFSまたはSMBサーバーを作成する前に、SVM用のDNSサービスを設定する必要があります。通常、DNSネーム サーバーは、NFSまたはSMBサーバーが参加するドメインのActive Directory統合DNSサーバーです。

タスク概要

Active Directory統合DNSサーバーには、ドメインLDAPおよびドメイン コントローラー サーバーのサービス ロケーション レコード(SRV)が格納されます。SVMがActive Directory LDAPサーバーおよびドメイン コントローラーを見つけられない場合は、NFSまたはSMBサーバーのセットアップに失敗します。

SVMは、ホストについての情報を検索する際に、hostsネーム サービスns-switchデータベースを使用してどのネーム サービスを使用するか、どの順番で使用するかを決定します。ホスト データベースとしてサポートされている2つのネーム サービスは、filesおよびdnsです。

SMBサーバーを作成する前に、dnsがソースの1つであることを確認する必要があります。

mgwdプロセスとSecDプロセスについてDNSネーム サービスの統計を表示するには、統計画面を使用します。
手順
  1. hostsネーム サービス データベースの現在の設定を確認します。この例では、hostsネーム サービス データベースはデフォルトの設定を使用しています。

    vserver services name-service ns-switch show -vserver vs1 -database hosts

    Vserver: vs1
    Name Service Switch Database: hosts
    Vserver: vs1 Name Service Switch Database: hosts
    Name Service Source Order: files, dns
  2. 必要に応じて、次の操作を実行します。

    1. DNSネーム サービスを希望の順番でhostsネーム サービス データベースに追加するか、ソースの順番を変更します。

      この例では、DNSおよびローカル ファイルをこの順番で使用するようにhostsデータベースを設定しています。

      vserver services name-service ns-switch modify -vserver vs1 -database hosts -sources dns,files

    2. ネーム サービスの設定が正しいことを確認します。

      vserver services name-service ns-switch show -vserver vs1 -database hosts

      Vserver: vs1
      Name Service Switch Database: hosts
      Name Service Source Order: dns, files
  3. DNSサービスを設定します。

    vserver services name-service dns create -vserver vs1 -domains example.com,example2.com -name-servers 10.0.0.50,10.0.0.51

    vserver services name-service dns createコマンドによって設定が自動検証され、ONTAPがネーム サーバーに接続できない場合はエラー メッセージが報告されます。
  4. DNSの設定が正しいことと、サービスが有効になっていることを確認します。

    Vserver: vs1
    Domains: example.com, example2.com Name Servers: 10.0.0.50, 10.0.0.51
    Enable/Disable DNS: enabled Timeout (secs): 2
    Maximum Attempts: 1
  5. ネーム サーバーのステータスを検証します。

    vserver services name-service dns check -vserver vs1

Vserver  Name Server  Status  Status Details
vs1      10.0.0.50    up      Response time (msec): 2
vs1      10.0.0.51    up      Response time (msec): 2

SVMでの動的DNSの設定

Active Directory統合DNSサーバーをDNSにあるNFSまたはSMBサーバーのDNSレコードに動的に登録する場合は、SVMで動的DNS(DDNS)を設定する必要があります。

開始する前に

SVMでは、DNSネーム サービスが設定される必要があります。Secure DDNSを使用する場合は、Active Directory統合DNSネーム サーバーを使用して、SVM用のNFSまたはSMBサーバーあるいはActive Directoryアカウントを作成しておく必要があります。

タスク概要

一意の完全修飾ドメイン名(FQDN)を指定する必要があります。

  • NFSの場合、vserver services name-service dns dynamic-updateコマンドの-vserver-fqdnで指定した値がLIFの登録済みFQDNになります。

  • SMBの場合、CIFSサーバーのNetBIOS名およびCIFSサーバーの完全修飾ドメイン名として指定した値がLIFの登録済みFQDNになります。これはONTAPでは設定できません。次のシナリオでは、LIFのFQDNは「CIFS_VS1.EXAMPLE.COM」です。

    cluster1::> cifs server show -vserver vs1
    
                                              Vserver: vs1
                             CIFS Server NetBIOS Name: CIFS_VS1
                        NetBIOS Domain/Workgroup Name: EXAMPLE
                          Fully Qualified Domain Name: EXAMPLE.COM
                                  Organizational Unit: CN=Computers
    Default Site Used by LIFs Without Site Membership:
                                       Workgroup Name: -
                                       Kerberos Realm: -
                                 Authentication Style: domain
                    CIFS Server Administrative Status: up
                              CIFS Server Description:
                              List of NetBIOS Aliases: -
SVM FQDNの設定エラー(DDNS更新のためのRFCルールに準拠していない)を回避するには、RFC準拠のFQDN名を使用してください。詳細については、RFC 1123を参照してください。
手順
  1. SVMでDDNSを設定します。

    vserver services name-service dns dynamic-update modify -vserver vserver_name -is- enabled true [-use-secure {true|false} -vserver-fqdn FQDN_used_for_DNS_updates

    vserver services name-service dns dynamic-update modify -vserver vs1 -is-enabled true - use-secure true -vserver-fqdn vs1.example.com

    カスタマイズするFQDNの一部としてアスタリスクを使用することはできません。たとえば、*.fujitsu.comは無効です。

  2. DDNSの設定が正しいことを確認します。

    vserver services name-service dns dynamic-update show

    Vserver  Is-Enabled Use-Secure Vserver FQDN      TTL
    -------- ---------- ---------- ----------------- -------
    vs1      true       true       vs1.example.com   24h
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