ONTAP 9.13

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一般的なNASネームスペース アーキテクチャーとは

SVMネームスペースを作成するときに使用できる一般的なNASネームスペース アーキテクチャーがいくつかあります。ビジネス要件やワークフロー要件に合わせて、ネームスペース アーキテクチャーを選択できます。

ネームスペースの最上位は常にルート ボリュームであり、スラッシュ(/)で表されます。ルートの下位のネームスペース アーキテクチャーは以下の3つの基本カテゴリーに分類されます。

  • ネームスペースのルートへのジャンクション ポイントを1つ備えた単一分岐ツリー

  • ネームスペースのルートへのジャンクション ポイントを複数備えた複数分岐ツリー

  • ボリュームごとにネームスペースのルートへの個別のジャンクション ポイントを備えた複数のスタンドアロン ボリューム

単一分岐ツリーを使用するネームスペース

単一分岐ツリーを使用するアーキテクチャーには、SVMネームスペースのルートへの挿入ポイントが1つあります。単一の挿入ポイントは、ジャンクションされたボリュームまたはルートの下のディレクトリーのどちらかです。それ以外のすべてのボリュームは、単一の挿入ポイントの下のジャンクション ポイント(ボリュームまたはディレクトリー)でマウントされます。

単一分岐ツリーを使用するネームスペース

たとえば、上記のネームスペース アーキテクチャーを使用する一般的なボリューム ジャンクション構成は、すべてのボリュームが単一の挿入ポイント(「data」という名前のディレクトリー)の下にジャンクションされる次のような構成になります。

                     Junction                       Junction
Vserver Volume       Active   Junction Path         Path Source
------- ------------ -------- -------------------   -----------
vs1     corp1        true     /data/dir1/corp1      RW_volume
vs1     corp2        true     /data/dir1/corp2      RW_volume
vs1     data1        true     /data/data1           RW_volume
vs1     eng1         true     /data/data1/eng1      RW_volume
vs1     eng2         true     /data/data1/eng2      RW_volume
vs1     sales        true     /data/data1/sales     RW_volume
vs1     vol1         true     /data/vol1            RW_volume
vs1     vol2         true     /data/vol2            RW_volume
vs1     vol3         true     /data/vol3            RW_volume
vs1     vs1_root     -        /                     -

複数分岐ツリーを使用するネームスペース

複数分岐ツリーを使用するアーキテクチャーには、SVMネームスペースのルートへの挿入ポイントが複数あります。挿入ポイントは、ルート直下にジャンクションされたボリュームまたはディレクトリーのどちらかです。それ以外のすべてのボリュームは、単一の挿入ポイントの下のジャンクション ポイント(ボリュームまたはディレクトリー)でマウントされます。

複数分岐ツリーを使用するネームスペース

たとえば、上記のネームスペース アーキテクチャーを使用する標準的なボリューム ジャンクション構成は、SVMのルート ボリュームへの挿入ポイントが3つある以下のような構成になります。挿入ポイントのうち2つは、それぞれ「data」、「projects」という名前のディレクトリーです。もう1つの挿入ポイントは、「audit」という名前の結合されたボリュームです。

                     Junction                       Junction
Vserver Volume       Active   Junction Path         Path Source
------- ------------ -------- -------------------   -----------
vs1     audit        true     /audit                RW_volume
vs1     audit_logs1  true     /audit/logs1          RW_volume
vs1     audit_logs2  true     /audit/logs2          RW_volume
vs1     audit_logs3  true     /audit/logs3          RW_volume
vs1     eng          true     /data/eng             RW_volume
vs1     mktg1        true     /data/mktg1           RW_volume
vs1     mktg2        true     /data/mktg2           RW_volume
vs1     project1     true     /projects/project1    RW_volume
vs1     project2     true     /projects/project2    RW_volume
vs1     vs1_root     -        /                     -

複数のスタンドアロン ボリュームを使用するネームスペース

スタンドアロン ボリュームを使用するアーキテクチャーでは、すべてのボリュームにSVMネームスペースのルートへの挿入ポイントがありますが、各ボリュームが別のボリュームの下でジャンクションされることはありません。各ボリュームは一意のパスを持ち、ルート直下でジャンクションされるか、ルートより下のディレクトリーでジャンクションされます。

複数のスタンドアロンボリュームを含むネームスペース

たとえば、上記のネームスペースアーキテクチャーでの標準的なボリューム ジャンクション構成は、SVMのルート ボリュームへの挿入ポイントが5つあり、それぞれの挿入ポイントが1つのボリュームへのパスを表す以下のような構成になります。

                     Junction                       Junction
Vserver Volume       Active   Junction Path         Path Source
------- ------------ -------- -------------------   -----------
vs1     eng          true     /eng                  RW_volume
vs1     mktg         true     /vol/mktg             RW_volume
vs1     project1     true     /project1             RW_volume
vs1     project2     true     /project2             RW_volume
vs1     sales        true     /sales                RW_volume
vs1     vs1_root     -        /                     -
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