エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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ONTAP 9.9.1の新機能

ここでは、ONTAP 9.9.1で新たに提供される機能について説明します。

ONTAPを最新バージョンにアップグレードするには、「ONTAPのアップグレードの準備」を参照してください。

データ保護

更新 説明

SnapLockボリュームとSnapLockアグリゲートでのStorage Efficiencyのサポート

SnapLockボリュームとSnapLockアグリゲート向けのStorage Efficiency機能が拡張され、データ コンパクション、ボリューム間重複排除、アダプティブ圧縮、TSSE(Temperature Sensitive Storage Efficiency)が含まれるようになりました。これにより、WORMデータのスペースを大幅に削減できます。

SVM DRのソースとデスティネーションへの異なるSnapshotポリシーの設定をサポート

SVM DR構成で、mirror-vaultポリシーを使用してソースとデスティネーションに異なるSnapshotポリシーを設定できます。デスティネーションのポリシーがソースのポリシーで上書きされることはありません。

ONTAP System ManagerでのSnapMirror Cloudのサポート

ONTAP System ManagerでSnapMirror Cloudがサポートされるようになりました。

監査を有効にしたSVM

クラスタでサポートされる監査を有効にしたSVMの上限数が、50個から400個に増えました。

SnapMirror Synchronous

HAペアあたりでサポートされるSnapMirror Synchronousエンドポイントの上限数が、80個から160個に増えました。

FlexGroup SnapMirrorトポロジー

FlexGroupボリュームでは、A→B、A→Cなど、2つ以上のファンアウト関係がサポートされます。FlexVolと同様に、FlexGroupのファンアウトでは、最大8つのファンアウト関係と、A→B→Cのように最大2レベルのカスケードがサポートされます。

ファイル アクセス プロトコル

更新 説明

LDAPリファーラル追跡の機能強化

LDAPリファーラル追跡で、LDAPの署名と封印、暗号化されたTLS接続、LDAPSポート636経由の通信がサポートされました。

任意のポートでのLDAPSをサポート

任意のポートでLDAPSを有効にできます。デフォルトは引き続きポート636です。

デフォルトで有効になるNFSv4.xのバージョン

NFSv4.0、NFSv4.1、NFSv4.2がデフォルトで有効になります。

ラベル付きNFSv4.2をサポート

NFSv4.2が有効になっている場合は、強制アクセス制御(MAC: Mandatory Access Control)ラベル付きNFSがサポートされます。この機能を使用すると、ONTAP NFSサーバーがMAC対応になり、クライアントによって送信されるsec_label属性を格納、取得できます。

MetroCluster

更新 説明

レイヤー3での共有リンクのIPサポート

MetroCluster IP構成をIPルーティング(レイヤー3)バックエンド接続で導入できます。

8ノード クラスタのサポート

永続的な8ノード クラスタが、IP構成とファブリック接続構成でサポートされます。さらに、ETERNUS AX ASAシリーズでは、8ノードMCC IP構成がサポートされます。

MetroCluster構成のプラットフォームおよびスイッチ構成の拡張機能については、_ONTAP 9のリリース ノート_を参照してください。

ネットワーク

更新 説明
  • 2ノード スイッチレス クラスタのポートの監視と回避(これまではスイッチを使用する構成でのみ使用可能)

  • クラスタ ネットワーク経由でデータを提供できないノードの自動ノード フェイルオーバー

  • パケット損失が発生しているクラスタ パスを表示する新しいツール

  • Border Gateway Protocol(BGP)のAutonomous System Number(ASN)では、4バイトの正の整数がサポートされます。

  • Multi-Exit Discriminator(MED)を使用すると、パスの優先順位付けをサポートする高度なルート選択が可能になります。MEDは、BGP更新メッセージのオプションの属性です。

  • VIP BGPは、BGPピアをグループ化してデフォルト ルートを自動的に設定することで、構成を簡易化します。

S3オブジェクト ストレージ

更新 説明

S3メタデータとタグのサポート

ONTAP S3サーバーは、ユーザー定義のオブジェクト メタデータとオブジェクトのタグ付けをサポートし、S3クライアントとアプリケーションに強力な自動化機能を提供します。

SAN

更新 説明

Foreign LUN Import(FLI)

当社サポート サイトのSAN LUN Migrateアプリケーションを使用して、FLI Interoperability Matrixに記載されていない外部アレイを評価できます。

NVMe-oFリモート パス アクセス

フェイルオーバー時に直接パス アクセスが失われた場合でも、リモートI/Oを使用してシステムをリモート パスにフェイルオーバーしてデータ アクセスを継続できます。

ASAでの12ノード クラスタのサポート

ETERNUS AX ASA構成で、12ノード クラスタがサポートされます。ASAクラスタには、さまざまな種類のASAシステムを混在させることができます。

ASAでのNVMe-oFプロトコル

ETERNUS AX ASAシリーズで、NVMe-oFプロトコルもサポートされるようになりました。

igroupの機能拡張

単一のLUNのパフォーマンス向上

ETERNUS AXでの単一のLUNのパフォーマンスが大幅に向上しました。仮想環境での導入の簡易化に最適です。

セキュリティ

更新 説明

ONTAP System Managerへのログイン時のCisco Duoを使用した多要素認証のサポート

ONTAP 9.9.1P3以降では、ユーザーがONTAP System Managerにログインする際にCisco Duoを使用して認証できるように、Cisco DuoをSAMLアイデンティティー プロバイダー(IdP)として設定できます。

Storage Efficiency

更新 説明

ファイル数をボリュームの最大値に設定

ボリューム パラメーター-files-set-maximumでファイルの最大数を自動化することで、ファイルの上限を監視する必要がなくなります。

ストレージ リソース管理の機能拡張

更新 説明

ONTAP System Managerのファイルシステム分析(FSA)管理の機能拡張

FSAで検索やフィルターリングを行ったり、FSAの推奨事項に基づく操作を実行したりするための機能がONTAP System Managerに追加されました。

ネガティブ ルックアップ キャッシュをサポート

FlexCacheボリュームで発生した「file not found」エラーをキャッシュして、元のボリュームの呼び出しに起因するネットワーク トラフィックを削減します。

FlexCacheディザスタ リカバリー

キャッシュ間でクライアントを無停止で移行できます。

FlexGroupボリュームでのSnapMirrorカスケードとファンアウトをサポート

FlexGroupボリュームでのSnapMirrorカスケード関係とSnapMirrorファンアウト関係がサポートされました。

FlexGroupボリュームのSVMディザスタ リカバリーをサポート

FlexGroupボリュームのSVMディザスタ リカバリーがサポートされました。これにより、SnapMirrorを使用してSVMの設定とデータをレプリケート、同期して冗長性を確保できます。

FlexGroupボリュームの論理スペースのレポート作成と適用をサポート

FlexGroupボリュームのユーザーによって消費される論理スペースを表示、制限できます。

qtreeでのSMBアクセスをサポート

SMBが有効なFlexVolおよびFlexGroupボリュームのqtreeでのSMBアクセスがサポートされました。

ONTAP System Manager

更新 説明

Active IQから報告されたリスクをONTAP System Managerに表示

ONTAP System Managerを使用してActive IQにリンクし、ストレージ環境のリスク軽減やパフォーマンスと効率性の改善の余地に関する報告を確認できます。

ローカル階層の手動割り当て

ONTAP System ManagerのユーザーがボリュームやLUNを作成、追加する際に、ローカル階層を手動で割り当てることができます。

ディレクトリーの高速削除

ONTAP System Managerで、低レイテンシのディレクトリー高速削除機能を使用してディレクトリーを削除できます。

ハードウェアの可視化

ONTAP 9.8で初めて導入されたハードウェア可視化機能が、すべてのETERNUS AXシリーズでサポートされるようになりました。

Active IQ統合

ONTAP System Managerユーザーが、クラスタに関連するサポート ケースを表示、ダウンロードできます。弊社のサポート サイトで新しいサポート ケースを送信するために必要なクラスタの詳細をコピーすることもできます。新しいファームウェアの更新が入手できるようになった際には、Active IQからONTAP System Managerにアラートが届きます。アラートを受け取ったら、ファームウェア イメージをダウンロードし、ONTAP System Managerを使用して更新できます。

Cloud Manager統合

ONTAP System Managerユーザーが、Cloud Backup Serviceを使用してパブリック クラウドのエンドポイントにデータをバックアップするように保護を設定できます。

データ保護プロビジョニング ワークフローの強化

ONTAP System Managerユーザーが、データ保護の設定時にSnapMirrorのデスティネーションとigroupの名前を手動で指定できます。

ネットワーク ポート管理の強化

[Network Interfaces]ページの機能が強化され、ホーム ポートのインターフェイスを表示、管理できるようになりました。

ONTAP System Managerの機能拡張

  • ONTAP System Managerユーザーが、SnapshotコピーのサイズとSnapMirrorラベルを表示できます。

  • Snapshotコピーが無効な場合には、Snapshotコピー リザーブはゼロに設定されます。

ONTAP System Managerに表示されるストレージ階層の容量と場所に関する情報の改善

EMS緊急アラートやその他のエラーと警告をONTAP System Managerに表示

24時間以内に受信したEMSアラートの数や、その他のエラーと警告が、ONTAP System Managerの[Health]カードに表示されます。

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