エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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Cloud Backupを使用したデータのバックアップ

ONTAP 9.9.1以降では、ONTAP System ManagerでCloud Backupを使用してクラウドにデータをバックアップできます。

Cloud Backupは、FlexVolの読み書き可能ボリュームとデータ保護(DP)ボリュームをサポートしています。FlexGroupボリュームとSnapLockボリュームはサポートされません。
開始する前に

次の手順に従って、BlueXPにアカウントを作成する必要があります。サービス アカウントには、「Account Admin」というロールを作成する必要があります(他のサービス アカウント ロールには、ONTAP System Managerから接続を確立するために必要な権限がありません)。

  1. BlueXPでアカウントを作成します。

  2. BlueXPでコネクタを作成します。

    • Microsoft Azure

    • Amazon Web Services(AWS)

    • Google Cloud Platform(GCP)

      ONTAP 9.10.1以降では、クラウド バックアップ プロバイダーとしてBlueXPをオンプレミスで導入している場合に限られます。BlueXPコネクタがオンプレミスにインストールされていて、BlueXPソフトウェア サービス(SaaS)アプリケーションから利用できる必要があります。
  3. BlueXPのクラウドバックアップサービスに登録します (適切なライセンスが必要です) 。

  4. BlueXPを使用してアクセスキーとシークレットキーを生成します。

BlueXPへのクラスタの登録

BlueXPへのクラスタの登録は、BlueXPまたはONTAP System Managerから実行できます。

手順
  1. ONTAP System Managerで、[Protection Overview]に移動します。

  2. [Cloud Backup Service]で、次の詳細を指定します。

    • クライアント ID

    • クライアント シークレット キー

  3. [Register and Continue]を選択します。

Cloud Backupの有効化

クラスタをBlueXPに登録したら、Cloud Backupを有効にし、クラウドへの最初のバックアップを開始する必要があります。

手順
  1. ONTAP System Managerで、[Protection] > [Overview]をクリックし、[Cloud Backup Service]セクションまでスクロールします。

  2. [Client ID][Client Secret]を入力します。

    ONTAP 9.10.1以降では、[Learn more about the cost of using the cloud]をクリックしてクラウドの使用コストを確認できます。
  3. [Connect and Enable Cloud Backup Service]をクリックします。

  4. [Enable Cloud Backup Service]ページで、選択したプロバイダーに応じて次の詳細を指定します。

    クラウド プロバイダー

    入力するデータ

    Azure

    • AzureサブスクリプションID

    • リージョン

    • リソース グループ名(既存または新規)

    AWS

    • AWSアカウントID

    • アクセス キー

    • シークレット キー

    • リージョン

    Google Cloud Platform(GCP)

    • Google Cloudプロジェクト名

    • Google Cloudアクセス キー

    • Google Cloudシークレット キー

    • リージョン

  5. [Protection policy]を選択します。

    • Existing policy:既存のポリシーを選択します。

    • New Policy:名前を指定し、転送スケジュールを設定します。

      ONTAP 9.10.1以降では、AzureまたはAWSによるアーカイブを有効にするかどうかを指定できます。
      AzureまたはAWSによるボリュームのアーカイブを有効にした場合、アーカイブを無効にすることはできません。

      AzureまたはAWSのアーカイブを有効にする場合は、次の情報を指定します。

      • ボリュームをアーカイブするまでの日数。

      • アーカイブに保持するバックアップの数。 最新のバックアップまでアーカイブするには、「0」(ゼロ)を指定します。

      • AWSの場合は、アーカイブ ストレージ クラスを選択します。

  6. バックアップするボリュームを選択します。

  7. [Save]を選択します。

Cloud Backup用の保護ポリシーの編集

Cloud Backupで使用する保護ポリシーを変更できます。

手順
  1. ONTAP System Managerで、[Protection] > [Overview]をクリックし、[Cloud Backup Service]セクションまでスクロールします。

  2. kebab iconをクリックし、[Edit]をクリックします。

  3. [Protection policy]を選択します。

    • Existing policy:既存のポリシーを選択します。

    • New Policy:名前を指定し、転送スケジュールを設定します。

      ONTAP 9.10.1以降では、AzureまたはAWSによるアーカイブを有効にするかどうかを指定できます。
      AzureまたはAWSによるボリュームのアーカイブを有効にした場合、アーカイブを無効にすることはできません。

      AzureまたはAWSのアーカイブを有効にする場合は、次の情報を指定します。

      • ボリュームをアーカイブするまでの日数。

      • アーカイブに保持するバックアップの数。 最新のバックアップまでアーカイブするには、「0」(ゼロ)を指定します。

      • AWSの場合は、アーカイブ ストレージ クラスを選択します。

  4. [Save]を選択します。

新しいボリュームまたはLUNのクラウドでの保護

新しいボリュームまたはLUNを作成する際にSnapMirror保護関係を確立すると、ボリュームまたはLUNをクラウドにバックアップできます。

開始する前に
  • SnapMirrorライセンスが必要です。

  • クラスタ間LIFが設定されている必要があります。

  • NTPが設定されている必要があります。

  • クラスタでONTAP 9.9.1が実行されている必要があります。

タスク概要

次のクラスタ構成については、新しいボリュームやLUNをクラウドで保護することはできません。

  • MetroCluster環境のクラスタ

  • SVM-DR

  • Cloud Backupを使用してFlexGroupをバックアップすることはできません。

手順
  1. ボリュームまたはLUNをプロビジョニングする際に、ONTAP System Managerの[Protection]ページで[Enable SnapMirror (Local or Remote)]チェック ボックスをオンにします。

  2. Cloud Backupポリシー タイプを選択します。

  3. Cloud Backupが有効になっていない場合は、[Enable Cloud Backup Service]を選択します。

既存のボリュームまたはLUNのクラウドでの保護

既存のボリュームとLUNに対してSnapMirror保護関係を確立できます。

手順
  1. 既存のボリュームまたはLUNを選択し、[Protect]をクリックします。

  2. [Protect Volumes]ページで、保護ポリシーに[Backup using Cloud Backup Service]を指定します。

  3. [Protect]をクリックします。

  4. [Protection]ページで、[Enable SnapMirror (Local or Remote)]チェック ボックスをオンにします。

  5. [Enable Cloud Backup Service]を選択します。

バックアップ ファイルからのデータのリストア

データのリストア、関係の更新、関係の削除などのバックアップ管理処理は、BlueXPの画面からのみ実行できます。

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