ONTAP 9.13

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透過的なフェイルオーバーを強化するための監視プロトコルの機能

監視プロトコルにより、SMB 3.0の継続的な可用性が確保された共有(CA共有)に対するクライアント フェイルオーバー機能が強化されます。監視を使用すると、LIFのフェイルオーバーのリカバリーがバイパスされるため、フェイルオーバーにかかる時間が短縮されます。ノードを使用できなくなると、SMB 3.0接続のタイムアウトを待たずにアプリケーション サーバーに通知されます。

フェイルオーバーはシームレスです。実行中のアプリケーションは、フェイルオーバーが発生したことを認識しません。監視プロトコルを使用できなくてもフェイルオーバー処理に影響はありませんが、監視プロトコルを使用しないフェイルオーバーは効率が落ちます。

監視プロトコルを使用する高度なフェイルオーバーは、以下の要件が満たされた場合に実行できます。

  • SMB 3.0が有効になっているSMB 3.0対応のCIFSサーバーでのみ使用できる。

  • 共有で、共有の継続的な可用性プロパティが設定されているSMB 3.0を使用している。

  • アプリケーション サーバーの接続先のノードのSFOパートナーに、少なくとも1つ以上、アプリケーション サーバーのデータをホスティングするStorage Virtual Machine(SVM)に割り当てられた運用中のデータLIFがある。

    監視プロトコルは、SFOペアの間で実行されます。LIFはクラスタ内の任意のノードに移行できるため、すべてのノードがそのSFOパートナーの監視プロトコルであることが必要になる場合があります。 アプリケーション サーバーのデータをホスティングしているSVMがパートナー ノード上にアクティブなデータLIFを持っていない場合、監視プロトコルは、指定されたノード上でSMB接続の迅速なフェイルオーバーを提供することはできません。したがって、そのような構成の1つをホスティングしているSVMには、クラスタ内のすべてのノードに少なくとも1つ以上のデータLIFが必要です。

  • アプリケーション サーバーは、個々のLIFのIPアドレスではなく、DNSに格納されているCIFSサーバー名を使用してCIFSサーバーに接続している必要があります。

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