ONTAP 9.13

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Microsoftリモート コピーのパフォーマンスの向上 - 概要

Microsoftオフロード データ転送(ODX)はコピー オフロードとも呼ばれ、この機能を使用すると、互換性があるストレージ デバイス内やストレージ デバイス間で、ホスト コンピューターを介さずにデータを直接転送できます。

ONTAPでは、SMBプロトコルとSANプロトコルの両方でODXをサポートしています。ソースとデスティネーションのどちらについても、CIFSサーバーとLUNの両方に対応しています。

ODX以外のファイル転送では、ソースからデータが読み取られ、ネットワーク経由でクライアント コンピューターに転送されます。クライアント コンピューターは、データをネットワーク経由でデスティネーションに転送します。つまり、クライアント コンピューターがソースからデータを読み取り、デスティネーションに書き込みます。ODXファイル転送では、データはソースからデスティネーションに直接コピーされます。

ODXオフロード コピーはソース ストレージとデスティネーション ストレージの間で直接実行されるため、パフォーマンスが大幅に向上します。実現するパフォーマンスの向上には、ソースとデスティネーションの間のコピー時間の短縮、クライアントでのリソース使用量(CPU、メモリー)の削減、ネットワークI/O帯域幅の使用量の削減などが挙げられます。

SMB環境では、この機能は、クライアントとストレージ サーバーの両方でSMB 3.0およびODX機能がサポートされている場合にのみ使用できます。SAN環境では、この機能は、クライアントとストレージ サーバーの両方でODX機能がサポートされている場合にのみ使用できます。ODXがサポートされていて有効になっているクライアント コンピューターでは、ファイルの移動やコピーを行う際に、オフロード ファイル転送が自動的かつ透過的に使用されます。ODXは、ファイルをエクスプローラーでドラッグ アンド ドロップしたか、コマンドラインのファイル コピー コマンドを使用したか、クライアント アプリケーションによってファイル コピー要求が開始されたかに関係なく使用されます。

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