エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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FabricPoolを使用する際の考慮事項と要件

FabricPoolの使用について、いくつかの考慮事項と要件を理解しておく必要があります。

一般的な考慮事項と要件

  • FabricPoolを使用するには、ONTAP 9.7以降が必要です。

  • FabricPoolの次の機能を使用するには、ONTAP 9.7以降のリリースが必要です。

    • auto階層化ポリシー

    • 階層化の最小クーリング期間の指定

    • Inactive Data Reporting(IDR)

    • FabricPoolのクラウド階層としてのMicrosoft Azure Blob Storageの使用

  • FabricPoolの次の機能を使用するには、ONTAP 9.7以降のリリースが必要です。

    • 階層化のスペース不足しきい値の指定

    • クラウド階層のVolume Encryption(VE)(デフォルトで有効)

  • FabricPoolの次の機能を使用するには、ONTAP 9.7以降のリリースが必要です。

    • all階層化ポリシー

    • HDDアグリゲートについてのInactive Data Reporting(手動で有効化)

      ONTAPでシステムの負荷が監視され、負荷が高い状態が4分間続くと、IDRは無効になり自動的には有効になりません。IDRを手動で再度有効にすることは可能ですが、手動で有効にしたIDRは自動的には無効になりません。

  • FabricPoolのクラウド階層としてのGoogle Cloud Platformの使用

  • クラウド階層のデータ コピーなしのボリューム移動

    • FabricPoolの次の機能を使用するには、ONTAP 9.7以降のリリースが必要です。

  • 非透過型HTTP / HTTPSプロキシ:ホワイトリストに登録されたアクセス ポイントにのみアクセスを提供し、監査およびレポート機能を提供

  • FabricPoolミラーリング:コールド データを2つのオブジェクト ストアに同時に階層化

  • MetroCluster構成のFabricPoolミラー

  • NDMPダンプおよびリストア:FabricPoolに接続されたアグリゲートでデフォルトで有効

    バックアップ アプリケーションでNDMP以外のプロトコル(NFSやSMBなど)を使用すると、高パフォーマンス階層にバックアップされているすべてのデータがホット データになるため、該当するデータのクラウド階層への階層化に影響が出る可能性があります。NDMP以外で読み取りを行うと、クラウド階層から高パフォーマンス階層にデータが戻される可能性があります。

    • FabricPoolの次の機能を使用するには、ONTAP 9.8以降が必要です。

  • クラウド移行制御によるデフォルトの階層化ポリシーの上書き

  • 高パフォーマンス階層へのデータの昇格

  • FabricPoolでのSnapLock Enterpriseのサポート:FabricPoolでのFPVRの作成については、営業チームにお問い合わせください。

  • 最小クーリング期間の183日への引き上げ

  • ユーザー独自のタグを使用したオブジェクトのタグ付け

  • FabricPoolでのHDDプラットフォームおよびアグリゲートのサポート

    HDD FabricPoolは、CPUコアを6基以上搭載したシステムのSAS、FSAS、BSAS、MSATAディスクでサポートされ、次のモデルが該当します。

    • ETERNUS HX6100

    • ETERNUS HX2200

    • ETERNUS HX2100

      • FabricPoolでは、次のアグリゲート タイプがサポートされます。

  • ETERNUS AX seriesでは、FabricPoolにオールフラッシュ(オールSSD)アグリゲートのみを使用できます。

    SSDとHDDの両方を含むFlash Poolアグリゲートは使用できません。

  • ETERNUS HX seriesでは、FabricPoolにオールフラッシュ(オールSSD)アグリゲートまたはHDDアグリゲートを使用できます。

  • Cloud Volumes ONTAPでは、FabricPoolにSSDアグリゲートまたはHDDアグリゲートのいずれかを使用できます。

    ただし、SSDアグリゲートを使用することを推奨します。 * FabricPoolでは、次のオブジェクト ストアをクラウド階層として使用できます。

  • ONTAP S3(ONTAP 9.8以降)

  • Amazon Web Services Simple Storage Service(AWS S3)

  • Google Cloud Storage

  • クラウドのMicrosoft Azure Blob Storage

    • 使用するオブジェクト ストア「バケット」(コンテナ)のセットアップを完了しておく必要があります。また、バケットには10GB以上のストレージ スペースが必要であり、バケット名を変更することはできません。

    • FabricPoolを使用するHAペアがオブジェクト ストアと通信するには、クラスタ間LIFが必要です。

    • 接続後にローカル階層からクラウド階層の接続を解除することはできませんが、 "FabricPoolミラー" をクリックして、別のクラウド階層にローカル階層を接続します。

    • スループットの下限(最小QoS)を使用する場合は、アグリゲートをFabricPoolに接続する前に、ボリュームの階層化ポリシーをnoneに設定しておく必要があります。

      それ以外の階層化ポリシーに設定されていると、アグリゲートをFabricPoolに接続できません。FabricPoolが有効な場合、QoSポリシーではスループットの下限は適用されません。

    • FabricPoolの使用に関するシナリオに応じたベストプラクティスのガイドラインに従ってください。

Cloud Volumes ONTAPを使用する場合の追加の考慮事項

Cloud Volumes ONTAPでは、いずれのオブジェクト ストア プロバイダーを使用する場合も、FabricPoolライセンスは必要ありません。

SANプロトコルでアクセスするデータの階層化に関するその他の考慮事項

SANプロトコルでアクセスするデータを階層化する場合は、接続に関する考慮事項があるため、プライベート クラウドを使用することを推奨します。

重要

WindowsホストがあるSAN環境でFabricPoolを使用する場合は、データをクラウドに階層化する際にオブジェクト ストレージを長時間にわたって使用できなくなると、Windowsホスト上のLUNのファイルがアクセスできなくなったり、表示されなくなったりすることがあります。

FabricPoolでサポートされない機能

  • WORMとオブジェクトのバージョン管理が有効なオブジェクト ストア

  • オブジェクト ストア バケットに適用される情報ライフサイクル管理(ILM)ポリシー

    FabricPoolでは、ユーザーのメタデータやタグに基づくフィルターリングなどの高度なILMルールはサポートされません。通常、ILMには移動と削除に関するさまざまなポリシーが含まれています。これらのポリシーは、FabricPoolのクラウド階層内のデータに影響を与える可能性があります。オブジェクト ストアで設定されているILMポリシーとFabricPoolを同時に使用すると、データが失われる可能性があります。

  • RAID SyncMirror(MetroCluster構成を除く)

  • SnapLockボリューム(ONTAP 9.7リリースを使用する場合)

  • FabricPool対応アグリゲートにSMTapeを使用するテープ バックアップ

  • 自動負荷分散機能

  • none以外のスペース ギャランティを使用するボリューム

    FabricPoolでは、SVMルート ボリュームとCIFS監査ステージング ボリュームを除き、none以外のスペース ギャランティを使用するボリュームを含むアグリゲートにクラウド階層を接続することはサポートされていません。たとえば、スペース ギャランティがvolume-space-guarantee volume)のボリュームはサポートされません。

  • DP_Optimizedライセンスのクラスタ

  • Flash Poolアグリゲート

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