ONTAP 9.13

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派生クォータの機能

明示的クォータ(特定のターゲットを指定したクォータ)によってではなく、デフォルト クォータによって適用されるクォータを、派生クォータ と呼びます。

派生クォータの数と場所は、クォータ タイプによって異なります。

  • ボリューム上のデフォルト ツリークォータによって、ボリューム上のすべてのqtreeに派生デフォルト ツリークォータが作成されます。

  • デフォルト ユーザークォータまたはデフォルト グループクォータによって、同じレベル(ボリュームまたはqtree)でファイルを所有するすべてのユーザーまたはグループに、派生ユーザークォータまたは派生グループクォータが作成されます。

  • ボリューム上のデフォルト ユーザークォータまたはデフォルト グループクォータによって、ツリークォータもあるすべてのqtreeに派生デフォルト ユーザークォータまたは派生デフォルト グループクォータが作成されます。

派生クォータの設定(制限とユーザー マッピングを含む)は、対応するデフォルト クォータの設定と同じです。たとえば、ボリュームに20GBのドライブ制限が適用されるデフォルト ツリークォータの場合、そのボリュームのqtreeに20GBのドライブ制限が適用される派生ツリークォータを作成します。デフォルト クォータが追跡クォータ(制限が指定されていない)であれば、派生クォータも追跡クォータになります。

派生クォータを確認するには、クォータ レポートを生成します。レポートでは、派生ユーザークォータまたは派生グループクォータは、ブランクまたはアスタリスク(*)のクォータ指定子で示されます。ただし派生ツリークォータにはクォータ指定子が指定されます。派生ツリークォータを特定するには、そのボリューム上で同じ制限が適用されるデフォルトのツリークォータを探す必要があります。

明示的クォータは、派生クォータと次のように連動します。

  • 同じターゲットにすでに明示的クォータが存在する場合は、派生クォータは作成されません。

  • 派生クォータが存在するターゲットに明示的クォータを作成した場合、サイズ変更によって明示的クォータをアクティブ化できます。クォータを完全に初期化する必要はありません。

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