ONTAP 9.13

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ドライブ所有権の自動割り当てについて

未割り当てドライブの自動割り当てはデフォルトで有効になっています。ドライブ所有権の自動割り当ては、システム初期化の10分後、および通常のシステム運用中には5分間隔で実行されます。

障害ドライブの交換、スペア不足のメッセージへの対応、容量の追加などの目的でシステムに新しいドライブを追加すると、デフォルトの自動割り当てポリシーを使用してドライブの所有権がスペアとしてノードに割り当てられます。storage disk option modifyコマンドを使用すると、自動割り当てを無効にしたり、別の自動割り当てポリシーを選択したりできます。

デフォルトの自動割り当てポリシーはプラットフォーム固有の特性に基づいていますが、ドライブ所有権の割り当てには次のいずれかの方法を使用します。

割り当て方法

ノード割り当てへの影響

プラットフォーム

bay

偶数番号のベイはノードAに、奇数番号のベイはノードBに割り当てられます。

1台の共有シェルフを使用するHA構成内のエントリレベル システム。

shelf

シェルフ内のすべてのドライブがノードAに割り当てられます。

1つのスタックに複数のシェルフを搭載したHA構成、およびノードごとに1つのスタックに複数のシェルフを搭載したMetroCluster構成内の、エントリレベル システム。

split shelf

シェルフ左側のドライブはノードAに、右側のドライブはノードBに割り当てられます。工場からの出荷時、新しいシステムのシェルフには、シェルフの端から中央に向かって部分的にドライブが搭載されています。

AX1100システムおよび一部のMetroCluster構成。

stack

スタック内のすべてのドライブがノードAに割り当てられます。

エントリレベルのスタンドアロン システムおよびその他のすべての構成。

デフォルトの割り当て方法がお使いの環境に適していない場合は、storage disk option modifyコマンドの-autoassign-policyパラメーターを使用して、割り当て方法としてbay、shelf、またはstackを指定できます。次のルールに注意してください。

  • bay autoassign-policyをエントリレベル以外のプラットフォームに使用すると失敗します。

  • split shelfを指定するデフォルト以外のポリシーはありません。

storage disk assignコマンドを使用してドライブの割り当てを手動で管理することもできます。

  • 自動割り当てを無効にすると、storage disk assignコマンドを使用して新しいドライブをノードに割り当てるまで、新しいドライブをスペアとして使用することはできません。

  • ドライブの自動割り当てを行う際に異なる所有権が必要なスタックまたはシェルフが複数ある場合は、それぞれのスタックまたはシェルフで所有権の自動割り当てが機能するように、各スタックまたはシェルフでいずれかのドライブを手動で割り当てておく必要があります。

  • 自動割り当てが有効になっている状態で、アクティブ ポリシーで指定されていないノードにドライブを1本手動で割り当てると、自動割り当てが停止してEMSメッセージが表示されます。

ドライブ所有権の手動割り当ての詳細については、こちらを参照してください。

storage disk option showコマンドを使用すると、現在の自動割り当ての設定を表示することができます。

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