ONTAP 9.13

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リモートVSSで使用されるディレクトリー構造の例

リモートVSSは、シャドウ コピーの作成時に、Hyper-V仮想マシン ファイルが格納されているディレクトリー構造をトラバースします。仮想マシン ファイルのバックアップを正しく作成できるように、適切なディレクトリー構造について理解しておくことが重要です。

シャドウ コピーを正常に作成するためにサポートされるディレクトリー構造は、次の要件を満たしています。

  • 仮想マシン ファイルの格納に使用されるディレクトリー構造内に存在するのは、ディレクトリーと通常のファイルだけです。

    ディレクトリー構造にはジャンクション、リンク、通常以外のファイルは含まれません。

  • 仮想マシンのファイルはすべて単一の共有内に存在します。

  • 仮想マシン ファイルの格納に使用されるディレクトリー構造は、設定されたシャドウ コピーのディレクトリー階層より深くなりません。

  • 共有のルート ディレクトリーには、仮想マシン ファイルまたはディレクトリーのみが格納されます。

次の図では、Storage Virtual Machine(SVM)vs1上で /hyperv/vm1 をジャンクション ポイントとしてvm_vol1という名前のボリュームが作成されています。ジャンクション ポイントの下には仮想マシン ファイルを格納するサブディレクトリーが作成されています。Hyper-Vサーバーの仮想マシン ファイルには、パスが /hyperv/vm1/dir1/vmdir のshare1を経由してアクセスします。シャドウ コピー サービスによって、share1の下のディレクトリー構造内(設定されたシャドウ コピーのディレクトリー階層まで)に格納されたすべての仮想マシン ファイルのシャドウ コピーが作成されます。

リモートVSSで使用されるディレクトリ構造
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