エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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NFS over RDMA用のNICの設定

NFS over RDMAでは、クライアント システムとストレージ プラットフォームの両方でNICを設定する必要があります。

ストレージ プラットフォームの設定

サーバーにX1148 RDMAアダプターをインストールする必要があります。HA構成を使用している場合は、フェイルオーバー中もRDMAサービスが中断しないように、対応するX1148アダプターをフェイルオーバー パートナーにインストールする必要があります。ROCE対応のNICを使用する必要があります。

ONTAP 9.10.1以降では、次のコマンドを使用してRDMAオフロード プロトコルのリストを表示できます。
network port show -rdma-protocols roce

クライアント システムの設定

クライアントでMellanox RDMA対応NICカード(X1148など)とMellanox OFEDネットワーク ソフトウェアを使用している必要があります。サポートされるモデルとバージョンについては、Mellanoxのドキュメントを参照してください。クライアントとサーバーは直接接続できますが、フェイルオーバーのパフォーマンスが向上するため、スイッチの使用を推奨します。

クライアント、サーバー、スイッチ、およびスイッチ上のすべてのポートを、ジャンボ フレームを使用して設定する必要があります。また、すべてのスイッチで優先度ベースのフロー制御を有効にしてください。

上記の設定が完了したら、NFSをマウントできます。

ONTAP System Manager

NFS over RDMAを使用するネットワーク インターフェイスをONTAP System Managerを使用して設定するには、ONTAP 9.12.1以降を使用している必要があります。

手順
  1. RDMAがサポートされているかを確認します。[ネットワーク] > [イーサネットポート]の順に選択し、グループ ビューで該当するノードを選択します。ノードを展開し、ポートの[RDMA protocols]フィールドを確認します。値が RoCE であればRDMAがサポートされ、ダッシュ(-)であればサポートされません。

  2. VLANを追加するには、[+ VLAN]を選択します。該当するノードを選択します。使用可能なポートがRDMAをサポートしている場合、[Port]のドロップダウン メニューに、[RoCE Enabled]と表示され、サポートしていない場合は表示されません。

  3. 「NFSを使用したLinuxサーバー用のNASストレージの有効化」のワークフローに従って、新しいNFSサーバーを設定します。

    ネットワーク インターフェイスを追加するときに、[Use RoCE ports]オプションを選択できます。NFS over RDMAを使用するネットワーク インターフェイスでは、このオプションを必ず選択します。

CLI
  1. 次のコマンドを使用して、NFSサーバーでRDMAアクセスが有効になっているかを確認します。

    vserver nfs show-vserver SVM_name

    デフォルトでは-rdmaは有効になっています。有効になっていない場合は、NFSサーバーでRDMAアクセスを有効にします。

    vserver nfs modify -vserver SVM_name -rdma enabled

  2. クライアントをNFSv4.0 over RDMAでマウントします。

    1. protoパラメーターの値は、サーバーのIPプロトコルのバージョンによって異なります。IPv4の場合はproto=rdmaを使用します。IPv6の場合はproto=rdma6を使用します。

    2. NFSターゲット ポートを標準の2049ではなくport=20049と指定します。

      mount -o vers=4,minorversion=0,proto=rdma,port=20049 Server_IP_address:/volume_path mount_point

  3. オプション:クライアントをアンマウントするには、unmount mount_pathコマンドを実行します。

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